1973-06-15 第71回国会 参議院 農林水産委員会 第13号
いま二宮尊徳のようなことを農民に要望することは非常に残酷でしょうけれども、私も百姓をして、最後の晩生米で自分の飯米を保有したときに、昔、短銀坊主という米がありまして、これは非常にまずい米でしたけれども、最終的には、それを保有米にして一年間の生活をした経験を私は持っております。
いま二宮尊徳のようなことを農民に要望することは非常に残酷でしょうけれども、私も百姓をして、最後の晩生米で自分の飯米を保有したときに、昔、短銀坊主という米がありまして、これは非常にまずい米でしたけれども、最終的には、それを保有米にして一年間の生活をした経験を私は持っております。
ところが入つて参りますと、これはやはり従前日本の陸羽百三十二号、愛国、中生銀坊主というような品種のものでありますので、参りましてから、これは準内地米として取扱い得るということで、次に残りのものを買おうといたしたわけであります。
特に福島県相馬郡原町東方海岸沿いでは、約千五百町歩の水田は、大部分が晩稲の銀坊主でありますが、これら千五百町歩がほとんど収穫皆無に近い状態であり、ここの農民諸君はただぼう然自失まさになすところを知らないという有様でありました。しこうして今次苛酷な冷害の襲来を通じて、日本農業の技術の輝かしい成果を明らかにされ、今後における冷害克服への曙光を示していることは、われわれを勇気づけるものであります。
しかし、いずれにいたしましても、苗は各地方とも災害を受けておりまして十分でないということが予想されますので、大体二十日までに種をまきますれば八割程度の収量が確保できる、こういう農事試験場の成績に基きまして、陸羽百三十二号、愛国二十号、中性銀坊主というような品種を青森、岩手、秋田、福島、新潟、冨山等から、集めることにいたしまして、十体その目標は二万ないし三万石——ちようどそれの三倍の町歩ができますから