1978-02-27 第84回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
しかしながら、日本といたしましては、中期的に展望いたしますと、将来鉄鋼不足等も当然考えられますので、最悪の事態で将来を判断するのはいかがかということで、たとえばブラジルなどでも海外立地計画を進めまして、ブラジル資本あるいはイタリア資本と日本が三国資本協力いたしまして、相当大規模の製鉄所をブラジルに建設するという計画もいま進んでおるわけでございます。
しかしながら、日本といたしましては、中期的に展望いたしますと、将来鉄鋼不足等も当然考えられますので、最悪の事態で将来を判断するのはいかがかということで、たとえばブラジルなどでも海外立地計画を進めまして、ブラジル資本あるいはイタリア資本と日本が三国資本協力いたしまして、相当大規模の製鉄所をブラジルに建設するという計画もいま進んでおるわけでございます。
これは世界的な鉄鋼不足でございまして、輸出価格は非常にいい値段になっております。例をあげますと、アメリカにおきましては、アメリカの製品よりも現在三割も高い値段でアメリカに売れておるというような状態で、その点については比較的いい値段がとれております。したがいまして、しかし輸出で利益が出たとか内需で出たということは別にいたしまして、先ほど申し上げましたような社会還元方策について考えております。
それから次には、この経団連の出した見通しの貿易収支十二億ドルの黒字というのは、政府の見通しに比べても、三十四億ドルですから、あまりに低い、三分の一だということだけれども、実際は五百億ドルの輸出ができるという人もおりますけれども、私はそこまで楽観的に見ていいかどうかは疑問がありますけれども、しかし、実際問題として見れば、いま鉄鋼その他は世界的な鉄鋼不足で、輸出の量も近くは三千万トンになるであろうという
そういうところにやはり一応意をお用いになって、今から手を打っていくということをされなきゃ、とても大へんだ、鉄鋼不足は御承知のように非常に深刻なんです。こういうふうな中で、果してこの国鉄五カ年計画を完成するために必要な鋼材の入手ができるかどうか、国鉄だけにまかせておくと、おとといのようなことにたりませんか。あるいはそういうことになった一番最近の著しい例だと思うのです。
車両の四割くらいは鉄鋼の価格になっておりますけれども、レールその他非常に必要でありますが、最近の鉄鋼不足は非常に激しいものがありまして、特に造船部門の需要の増大——大体日本の造船所も近ごろは三、四年くらいの受注をかかえております。こういうような状態のために、鉄鋼については輸入を盛んにやられておるような始末であります。
今日の御承知の鉄鋼不足、また一般の機械受注の旺盛さ等の点から申しましても、また量的に工事量を見ますと、鉄鋼、非鉄金属等の値上りの傾向からいたしましても、なかなかこれだけの事業量を遂行するということは困難ではなかろうか。よほどの努力が要るのではなかろうかと考える次第であります。
この鉄鋼不足のために、通産当局は一体どのような措置をとり、またこの需給の問題の根本対策として、どのような方策をとっておられるか、これについて、御説明を願いたいのであります。
鉄鋼不足に対しましては、私どもの視察した工場では、幸いにまだそれほど痛切なものとはなっておりませんでしたが、それでも新三菱重工でさえ、造船以外の鋼材は全部建値で入手できるとは言えず、その半分は市価で購入、せざるを得ない状態で、鉄鋼需給安定法、案の成り行きには大きな関心を寄せておりました。 このような動力資材の充実、いわば産業基盤の育成強化ということを痛感した次第であります。
これに対しまして高橋通産大臣が、濠州の小麦、あるいは綿花を見返り物資によこせということを言つたために、英国で問題を起したという報道を見たのでありますが、この事実は、今西欧陣営の鉄鋼不足対策として、去年から巷間でうわさされておつたのでありますが、英国へ二十万トン、米国へ百万トンの鋼材を日本から輸出する、こういうことを裏づけているように、私たち考えるのであります。
で、世界の鉄鋼事情も終戰以來非常な鉄鋼不足で、アメリカにおいてさえも鉄の闇價格があつた。まあ現在もいくらかあるようでございますけれども、今年の一月から急にアメリカの闇價格というものは減つて來た。一方昨年はイギリスは世界各國に二百万トンの鋼材を輸出いたしておるようでございます、今年は正に世界各國の鋼材の競爭が行われると私は思つております。