1981-05-21 第94回国会 参議院 大蔵委員会 第23号
たとえば「東洋経済」の一昨年八月一日号の教授の論文といいますか、書かれたものを見てみますと、「いわゆる新金融効率化行政が行なわれるようになってから、調査会がそうした行政を合理化するための論拠を提出するというか、それを裏書きする機関であるかのごとく使われるようになってきた」と言われているわけであります。私もそういうような感じがしてなりません。
たとえば「東洋経済」の一昨年八月一日号の教授の論文といいますか、書かれたものを見てみますと、「いわゆる新金融効率化行政が行なわれるようになってから、調査会がそうした行政を合理化するための論拠を提出するというか、それを裏書きする機関であるかのごとく使われるようになってきた」と言われているわけであります。私もそういうような感じがしてなりません。
「従って、これから八〇年代に向かっての金融行政は、好むと好まざるとにかかわらず、厳しい競争原理の導入による銀行の自由化、大衆化、国際化を基調とせざるを得ない状況にあり、大蔵省銀行局はこれを”新金融効率化行政”の名のもとに決然として貫徹していく所存である。」
とか、あるいは非常に率直な御意見でございますが、「いつのまにか審議そのものがいわゆる新金融効率化行政をバックアップするための審議会に変質していくという状況を生み出していった。」というようにお述べになっております。 そこで、制度調査会では十分にお述べになれなかった先生のこういうようなビジョンの欠如等についての御意見を短い時間でございますが、率直にお述べいただきたいと思います。
、私はこの指摘正しいと思っているんですが、この危惧に、いや大丈夫だというだけの政策当局者の主観ではなくて客観的な条件整備というものが新金融効率化行政の中にあるだろうか。銀行局長の姿勢が強い調子であるだけに、懸念、反発が一時強かったわけでありますか、局長の考えがあれば聞かしてください。
ただここでは結構なことを言っているけれども、あるいは金融効率化行政とかそういうようなことを、表ではきれいなことを言っておっても裏では銀行同士で話し合いをしてうまくやっていけと。これでは全然適正な競争をさせるということには私は逆行するんじゃないかと思うんです。だからそういう点でもうちょっと積極的に指導する、そういうことはできないものなんですか。
○塩出啓典君 だから私が申し上げたいのは、前々から銀行行政も護送船団方式から金融効率化行政ですか、その方向に移行していかなくちゃいけない、そのためには適正な競争をやらしていかなくちゃいけない。
○政府委員(徳田博美君) この合併の問題と、現在行われている銀行行政と申しますのは、恐らく新しい金融効率化行政のことではないかと思われますが、そのこととは直接の関連はないのではないかと考えております。 私たちがいま考えておりますのは、経済全体が高度成長から安定成長への移行の過程において、当然金融は実体経済の反映でございますから、金融構造も大きく変化しているわけでございます。
もちろん金融効率化行政の中にこの銀行間の合併という問題が当然出てくるであろうし、大蔵省が一般的にそれを推進することは必ずしも間違いであるなんと思ってませんよ。しかし、個々の合併には当然ながら当事者たる、いまもあなたが強調されたように、当事者たる金融機関の私企業としての論理が働いているわけでありますから、大蔵省は個々の合併にまではタッチすべきではない、これは大蔵大臣、そうですね。
○佐藤(観)委員 きょうは久しぶりの大蔵委員会でございますので、少しく現状の経済情勢、そして円高に絡むところの問題を含めまして補正予算の編成の問題、それに若干デノミの問題がまた余分な議論をいろいろ呼んでおりますのでそれに触れさせていただき、それから新金融効率化行政なるものが行われるようでありますが、その問題に絡みまして銀行合併の問題、最後に、円高差益の還元の問題は他の同僚委員からいろいろお話ありますので
金融情勢が非常に厳しい、金融環境が厳しい、銀行の置かれている立場がさま変わりしているということはもう私から言うまでもないことでありますけれども、銀行局で考えているいわゆる新金融効率化行政の中で、合併あるいは転換、こういう問題が大きくなってきているわけですね。
○佐藤(観)委員 ということは、大蔵省としても新金融効率化行政を進めるためにより合併、転換を促進をさせるような行政介入と申しますか、それはしない。
その後の金融効率化行政の足取りをたどってみますと、第一には、ずっと戦後硬直的に推移してきました低金利政策に基づく金利規制というものがかなり弾力化の方向に向かってきたわけでございます。
○近藤政府委員 四年ほど前から唱えられ、実行をしてまいりました金融効率化行政というものの一つのねらいは、今日のような険しい事態を予想をいたしまして、そのためにあらゆる面で効率化をはかってまいる、そうしてその効率化された体質をもって公共に奉仕するという目的でやられてまいったわけでございまして、たとえば信用金庫のような場合におきまして、体質強化のための内部のしぶりの改善あるいは業務提携、合併等を通ずるスケールメリット
まず銀行行政の面では、統一経理基準の実施、店舗行政の弾力化あるいは配当の自由化などが打ち出されまして、金融効率化行政がすでに大きく一歩を踏み出しておりますし、国際化の一環といたしましての資本自由化も当初の予定を大幅に上回るテンポで進められまして、銀行業につきましても今次第三次資本自由化に組み込まれるに至った次第でございます。