2004-04-13 第159回国会 衆議院 財務金融委員会 第16号
私は、そうした混乱の中にあっても、九八年のある時期、ここにもいらっしゃる先輩方が、党派を超えて、本来あるべき金融再生スキームを模索し、一定の到達点に立たれたことを知っております。しかし、その後の展開は、残念ながら国民をがっかりさせるものでした。そのことは、国際金融マーケットの動きを見ても明らかです。 私たち民主党は、小泉さんがおっしゃるような金融危機は去ったという認識は持っておりません。
私は、そうした混乱の中にあっても、九八年のある時期、ここにもいらっしゃる先輩方が、党派を超えて、本来あるべき金融再生スキームを模索し、一定の到達点に立たれたことを知っております。しかし、その後の展開は、残念ながら国民をがっかりさせるものでした。そのことは、国際金融マーケットの動きを見ても明らかです。 私たち民主党は、小泉さんがおっしゃるような金融危機は去ったという認識は持っておりません。
私たち民主党は、与野党を超えた多くの国会議員の皆さんの努力によって築かれた本来あるべき金融再生スキームが、実際には正しく運用されず、結果として国民に多くの負担を強いたと考えております。 例えて言えば、せっかく性能のよい、よく走る車をみんなでつくったのに、肝心のドライバーが酔っぱらい運転をして、車を壁にぶつけたり谷に落としたりして、目的地にたどり着けないまま、その車までもぼろぼろにしてしまった。
その内容といたしましては、バブル崩壊以来続いておりました負の遺産、この金融問題を早々に片づけるということで六十兆円に及ぶ金融再生スキームをつくりまして、今稼働させている、動かしている最中でございます。 また、公共事業につきましては、公共事業予備費を含めまして一〇%以上の増加をいたしました。
その第一が金融不安の解消でございまして、六十兆円の大きな金融再生スキームを立てまして、既に金融再生委員会、金融監督庁の方で実行段階に入っております。これに伴いまして、自己資本比率の上昇等をねらって貸し出しを渋るというようなことが起こっております。
一方、金融再生スキームについては、応急処置的なものであるにしても、経済不振の元凶でもあります不良債権処理というまさに患部に迫るものとして一応の評価を得たとも考えられますが、非常に短期間で市場が反落するというような状況を見ると、これとても市場にとっては一過性の取引材料でしか評価されていない、こういう懸念も残るわけであります。
そもそも、今回の金融再生スキームというのは、今御検討なさっております早期健全化スキームと同様に対症療法ではあると思いますが、その対応が急がれていることも事実であると思います。