1954-02-17 第19回国会 衆議院 通商産業委員会 第12号
そういう課税がなくてさえもなお金融パニツクが三月、六月の糸へんの値がわりのときに来るのじやないかという予想は、手形交換所の不渡りの金額と倒産商社を差引いたあとの残りが毎日二億五千万以上のしわ寄せになつて行くというこの実態を見れば、私よりもあなたの方が専門家のはずですからよくおわかりだと思う。かてて加えてこの急所に針一本させば倒れて行く。
そういう課税がなくてさえもなお金融パニツクが三月、六月の糸へんの値がわりのときに来るのじやないかという予想は、手形交換所の不渡りの金額と倒産商社を差引いたあとの残りが毎日二億五千万以上のしわ寄せになつて行くというこの実態を見れば、私よりもあなたの方が専門家のはずですからよくおわかりだと思う。かてて加えてこの急所に針一本させば倒れて行く。
この傾向が大企業に及べば、金融パニツクになることは明らかである。また金融引締めは結局資本力の弱い弱小企業にそのしわ寄せが集中して、中小企業の倒産が相次ぐのではないかとの不安に現在の中小企業者はおびえ切つているではありませんか。(拍手)どうします。もしさようなことが起れば、重大な社会不安を引起すことは明らかである。
そういう点を併せ考え、或いは保全経済会がああいう小さな金融パニツクのようなことをやりましたからね。あれが更に膨らんで来ないとも言えない。そのいろいろな情勢を勘案してみると、楽観の材料は余りだくさんない。こう考えられれば、失業対策も労働省として立てられる分は若干悲観的な要素を入れて立てられるのが私は或る程度妥当じやないかと思うのです。
後者においてわずかに昭和初年の金融パニツク当時の五年間引続き年間新旧事件数は合せて二百件を越えたにすぎないのであります。この実績に照し合せて、本法案を新たに独立して制定することは、かえつて屋上屋を架せられる結果となり、手続の混乱を来すのみであると思われます。
昭和二年以来のニユーヨークの金融パニツクを中心といたしました世界恐慌の中で、日本資本主義が昭和五年から行いましたそのソーシヤル・ダンピングとは、今日性質を異にしておる。