1977-10-27 第82回国会 参議院 法務委員会 第2号
私は、事件当時、グランドパレスホテルで私を部屋の中に押し入れた二人の顔だけを記憶しているが、二人の人は金書記官と異なると語っただけであり、金書記官が犯人であるのかないのかは知らない。 金大中氏も、私が金書記官について尋ねたところ、自分を車の中に押し込めた犯人中の一人の顔は記憶しているが、金書記官とは異なると話しただけであるといった。
私は、事件当時、グランドパレスホテルで私を部屋の中に押し入れた二人の顔だけを記憶しているが、二人の人は金書記官と異なると語っただけであり、金書記官が犯人であるのかないのかは知らない。 金大中氏も、私が金書記官について尋ねたところ、自分を車の中に押し込めた犯人中の一人の顔は記憶しているが、金書記官とは異なると話しただけであるといった。
私は、そのときの日本の主な新聞を全部ここに持ってきておりますが、そのときのトップの見出しは、いずれも「金書記官を免職 犯行容疑認める」と、こういうぐあいになっております。 その中で注目すべきことは、「高島外務省アジア局長は記者会見で「韓国は公権力の介入を否定している。
○星田説明員 御指摘の点につきましては、私どもといたしましても外務省を通じましてしばしば金東雲一等書記官の任意出頭の要求をいたしておりますし、その後十一月二日に金国務総理が来日されまして金書記官の容疑を認められたというようなことを伺っておるわけでございますが、いずれにいたしましても、日韓の捜査権が競合いたしておるわけでございまして、本人の身柄を持っておりますところの韓国側に第一次的な裁判権があると思
また金東雲一等書記官の容疑に関しましては、私どもは九月の五日以後、終始一貫して、同氏の指絞が現場に遺留されておった指絞に一致をしたという事実を中心とする幾多の証拠によりまして、この者が何らかの形で事件に関与した容疑が濃厚であるということを継続的に韓国側に申し伝えておったわけでございますが、私ども承知をいたしております限りでは、今回の会談におきまして、韓国側は金書記官の本件に関与した嫌疑を認め、同人を
KCIAの関係については、また同僚の佐々木委員からもお話があると思いますから、これはもう私やめますが、それで九月二十五日の参議院の本会議で問題になりました、自衛隊の現役の職員が、金書記官に頼まれた興信所長の命令で、七月二十六日から二十九日まで、金大中氏のいる原田マンション張り込みの監視をしておったと、こういう事件がございましたね。
特に十一月二日の読売新聞に「金書記官はKCIA出身で、事件は、駐日大使館員としての公務に密接に関連して引き起こされたとの見方が一段と濃厚になった。これを裏付けるように、金書記官のほかにも、数人の韓国政府機関員が捜査線上に浮かんでおり、」云々という記事が出ております。これは捜査当局がそういうふうな見解を持っているんだという記事であります。
そろいうことを考え合わせてみますと、この事件につきまして報道から得たものからいきますと、金東雲一等書記官の容疑について、韓国の申法務大臣は、日本政府がどう言おうと韓国の捜査本部はいろいろな角度から事件を捜査したが金書記官が関連したという証拠を握っていない、今後捜査を続けて、証拠が出れば法律によって処理するというのが韓国政府の方針だ、こういうふうに答えているし、五日に金溶植外相は、国連総会へ向けて出発
それから金書記官ら五人は税関口ロビーに散って、監視の目を光らせていた。これは原田マンションよりもまだ前。原田マンションは二十六、七、八ですよ。これより前の七月二十三日。ここで張り込んだ相手の人は、張勉内閣の時代の国連大使をやっておられた林昌榮という方ですね。この林昌榮氏は二十三日以降に張り込んだんだけれども、おりてこなかった。ところが数日前に先に着いてしまっていた。
さらに、政府は金東雲書記官の出頭要求に踏み切ったにもかかわらず、田中総理はじめ政府首脳は、朴政権に出頭を拒否され、さらに、金書記官は犯人でないと一方的に回答されると、にわかに弱腰になり、日本の主権が侵されたかどうかという重大な問題について、きわめてあいまいな態度に終始いたしておるのであります。この自衛隊員の金大中事件加担の事実で、政府の現状の態度が裏づけされたのではないかと思うのであります。
また、金書記官の問題につきましては、日韓両国の外交ルートで十分努力をしてまいりたいと考えます。 国連における韓国、北朝鮮の加盟問題等につきましては、各国とも連携の上、最良の方途を求めたいと考えております。 なお、大平外務大臣は、海外出張前に本件については全く承知していないものと考えられます。
きょうの夕刊が報じておりますところでは、この金大中事件の問題で、現職の自衛隊員が金書記官に頼まれて見張りをしておったという、まことに重大な発表が載っておるのであります。この点について、総理のこの点についての見解をまずお聞きを申し上げたいというふうに考えるわけであります。この問題はですね……。
○受田委員 私、実はこの問題の処理は韓国の協力なき限りは解決できない形にいまなっておるわけだし、捜査官の相互交換などという——結果的には、事実問題として全く正常な捜査ができないような形のものでかれこれ議論をするような架空の形でなくして、もっとすかっと向こうから金大中、そして引き続くお二人の三人組にあわせて金書記官も引き続きこちらへ来てもらうという、そういう強い外交姿勢を、すかっとしたもので今後の処理
、繰り返し申し上げておりますように、金東雲書記官が本件の犯行に加担したであろうという容疑につきましては、現場に遺留された指紋と金東雲書記官の指紋とが一致すること、それからエレベーターの中で金大中氏及び犯人と思われる一行を目撃している人の証言等からいたしまして、自信を持っておるわけでございまして、今回の捜査資料の発表を見まして、指紋などのことには全く触れておらないという点で、私どもといたしましては、金書記官
納得のいく一もう納得ということはいつの場合にも言われるわけで、確かに警察当局においては金書記官の指紋があった。それが向こうは突っぱねてきておる。そういうことになりますと、韓国議会においてもどれほどのこの事件に対する解明が行なわれるであろうか、こう思います。そこでこっちはこういう証拠を持っておる、向こうはそうでないと言う。
○小川(新)委員 大臣、そこで韓国側は、九月五日、外交特権などの国際慣例をたてに、金書記官の任意出頭を拒否しておりますね。そして、翌六日には、「韓国捜査当局が調べたところ、金東雲氏は事件とは無関係である。」と、日本の警察とは全然違うことを言い出した。
また、わがほうの独自の捜査によって、金書記官がこの事件に介入していた疑いが持たれ、新たな段階を迎えたのであります。犯行の容疑者の一人と目され、また韓国政府機関の関係者として、韓国と公権力の関係が論議を呼んでいるのでありますが、事件の解決のポイントは、何よりもまず容疑者や被害者を来日させることであります。
第一点は、金東雲書記官の出頭要求をしておきながら、国権が侵されているかどうか不明だと言っているのは矛盾をしておるという御発言でございますが、金書記官の出頭を要請しましたのは、事件の真相を解明するためでありまして、主権侵害があったことを前提として行なったことではありません。現時点では、主権の侵害があったと断定することはできないのであります。
第一は、金書記官の犯行は韓国政府の犯行と見るべきである、主権侵害の認定は被害国独自の権限で行なうべきであるという趣旨の御発言でございますが、本事件については、現在捜査中の段階であり、主権の侵害があったと現時点で断定することはできませんということは、間々申し上げておるとおりであります。
家族の方もきのう引き揚げており、韓国政府の話によると、金書記官もソウルにおるというようなお話でございますので、現在においてはわれわれとしては直接調べる手がかりがないわけでございますが、永久に帰ってこないかということになりますと、これはどうなりますか、本人の意思もあり、将来の問題でありますので、ちょっとはっきりお答えできないわけでございます。
○石井委員 それでは金書記官が事件発生後比較的早いうちにその指紋が検出されておるというのに、日本を離れるのを黙って見ておったのではないか、こういう点が指摘されるのじゃないかと思うのですが、この点に対するあなたのほうの御見解はいかがですか。
○石井委員 金書記官のことが、出国した後であったにいたしましても、かなり前にわかっておったのに、外務省に通報したのがそういう九月四日だとか五日だとかいう、それはやはりある程度の政治的配慮というものがあって、その間に少し時間のギャップというものがあったんだ、こういうふうなことが指摘されたり、あるいは第二点は、金書記官がもう日本にいないということがわかっておるから、それを知っておってこういう任意出頭を求