1982-03-18 第96回国会 衆議院 農林水産委員会 第7号
先日参考人の金光先生ですが、ニュージーランドとかオーストラリアでは行政がチップ工場と契約をして、枯損木を活用するように、そのためにいろいろな補助までした、それが被害を終息させていく一番有効な手段であったということをおっしゃっておられましたが、これは日本でも、言うまでもなく、戦後の歴史も教えていますし、それからいまも多くの人たちがそれを一番——その点ではだれも反対する人はいないのですね。
先日参考人の金光先生ですが、ニュージーランドとかオーストラリアでは行政がチップ工場と契約をして、枯損木を活用するように、そのためにいろいろな補助までした、それが被害を終息させていく一番有効な手段であったということをおっしゃっておられましたが、これは日本でも、言うまでもなく、戦後の歴史も教えていますし、それからいまも多くの人たちがそれを一番——その点ではだれも反対する人はいないのですね。
金光先生にお伺いしますが、今回改めて出されますこの法案、これから五年間のこの特別防除のほかに伐倒などを入れた地上からの森林対策として総合的にやるべきであるけれども、樹種転換をして少なくとも抵抗性のある松を植えたらいいのじゃないか、空散よりもむしろその方が有効ではないか、こうおっしゃっています。
最初に東京大学の金光先生にお伺いしたいのでありますが、先生のお話を聞いておりまして、昆虫学の権威といたされまして、どうしても松枯れが起こるのはマツノマダラカミキリの生息しているところで起きるんだ、マツノマダラカミキリのいないところでは松枯れの現象は、つまりマツノザイセンチュウによる被害は発生してないというようなことが言われているようでありますが、マツノマダラカミキリは昆虫生態学からいうと大体どの程度日本