1973-04-07 第71回国会 参議院 予算委員会第二分科会 第3号
したがって、アメリカの国際収支の改善、それからドルの金交換性回復を基軸にしながら、今日の国際通貨問題が収束をしていくというふうには考えられません。これゆえに国際通貨制度の改革が実は不可欠だと思う。これまたたいへんな問題で、水田元大蔵大臣は、私に、SDR本位制を指向したいと答弁されたことがあるんです。
したがって、アメリカの国際収支の改善、それからドルの金交換性回復を基軸にしながら、今日の国際通貨問題が収束をしていくというふうには考えられません。これゆえに国際通貨制度の改革が実は不可欠だと思う。これまたたいへんな問題で、水田元大蔵大臣は、私に、SDR本位制を指向したいと答弁されたことがあるんです。
ドルの金交換性回復ということは、お説のとおり現状におきましては、アメリカの立場になってみても、客観的に見ましてもかなり困難性があるように思います。それはいまのような物流におけるバランスが回復されなければなかなかむずかしいことでもあるように思います。したがって、世界の国々が協調してそういう面を回復すると同時に、またやはり各国が内政においてとるべき策もあると思うんです。
次に、金交換性回復の問題ですが、先ほども述べましたが、アメリカは世界の基軸通貨という特権を利用して、金交換を停止した紙ドルで世界の企業や物資を買いあさっておる。まさに力にものをいわせた軍票の乱発を思わせるような状態だ。だから、ECは、ドルの金交換性を強硬に要求しても、アメリカは知らぬ顔をしている。金の廃位などあるかもしらぬとうそぶく始末ですね。反省の色が見えないのです。