1980-01-31 第91回国会 衆議院 予算委員会 第2号
また、国際経済においても、ニクソン・ショックによるドル・金交換の停止、国際通貨体制の混乱によるドル価値の低下、そういう中で世界的インフレーションが高進してきました。そうして、七三年の石油ショック、七九年の第二次石油ショックと、石油価格は十倍以上の高騰を示し、これらの矛盾を持ち越しながら八〇年度を迎えたわけであります。
また、国際経済においても、ニクソン・ショックによるドル・金交換の停止、国際通貨体制の混乱によるドル価値の低下、そういう中で世界的インフレーションが高進してきました。そうして、七三年の石油ショック、七九年の第二次石油ショックと、石油価格は十倍以上の高騰を示し、これらの矛盾を持ち越しながら八〇年度を迎えたわけであります。
固定相場制と、ドルと金交換性が行われていたころには、流動性収支の赤字は結局アメリカの金準備への圧力をつくり出すことを意味しました。だから、当時のアメリカは流動性収支を重視し、そのコントロールを政策の目標としておりました。ところが、最近は経常収支についてだけ特別の関心と態度を示していると思います。
一九七一年八月、米ドルの金交換性停止を契機といたしまして、国際通貨体制が混乱に陥りまして以来、これまで種々の機会を通じて新しい国際通貨秩序の再建についての検討が続けられておりました。今回の会合は、その最終的な合意がIMF協定改正案として結実したものでございまして、いわば画期的な意義を有するものでありました。
一九七一年八月、米ドルの金交換性停止を契機といたしまして、国際通貨体制が混乱に陥って以来、これまで種々の機会を通じて新しい国際通貨秩序の再建についての検討が続けられてまいりました。今回の会合は、その最終的な合意がIMF協定改正案として結実したものでありまして、いわば画期的な意義を有するものであると思います。
第一の国際的な要因でございますが、国際商品市況がたいへん高騰しておりまして、たとえば国際商品市況のバロメーターであるロイター指数の動きは、特にニクソンの一九七一年ドルの対金交換制打ち切り以後、異常な上昇を示しております。このロイター指数の動きが非常に異常であるということは、一つの国際的な資源市場における日本経済にとっては与えられた条件でありまして、この問題で苦しむのは日本だけではございません。
もう一つは、金交換もこれはだめだというようなことになっているわけですが、そういう状況の上に立ってなおかつ交換性の回復を希望するという。そうだとするならば、一体この交換性回復にどういうメリットがあるんだろうか。この辺の見解をひとつお伺いしておきたいと思うのです。
したがって、アメリカの国際収支の改善、それからドルの金交換性回復を基軸にしながら、今日の国際通貨問題が収束をしていくというふうには考えられません。これゆえに国際通貨制度の改革が実は不可欠だと思う。これまたたいへんな問題で、水田元大蔵大臣は、私に、SDR本位制を指向したいと答弁されたことがあるんです。
ドルの金交換性回復ということは、お説のとおり現状におきましては、アメリカの立場になってみても、客観的に見ましてもかなり困難性があるように思います。それはいまのような物流におけるバランスが回復されなければなかなかむずかしいことでもあるように思います。したがって、世界の国々が協調してそういう面を回復すると同時に、またやはり各国が内政においてとるべき策もあると思うんです。
しかし、金交換性にいたしましても、それから多額のドル債務をどう処分するかということについては、現在のところ見通しが立っておりません。そういう意味からいたしますと、アメリカはむしろ当分の間変動相場制を続けるというふうにして、金とドルとの間を断ち切っておいたほうが望ましいというふうに考えているに違いありません。
私の考えでは、ドルの金交換性は事実上無意味であります。あたかも日本の円を金と交換して意味がないのと同じように、ドルは、現在アメリカの政府もそういう立場でありますが、ないしは考えでありますけれども、なるべく国際通貨として使われたくないという考え方であります。 で、一ぺんにスイスの話をして恐縮でありますが、スイス・フランというのはたいへん信用のある通貨だと一言われております。
たとえば、御論議がございましたが、金交換性ということだけを意味するものではございません。いろいろの方法があると思いますが、要するに、ドルの交換性を回復するということであると思います。それからアメリカの国際的な資金の移動について、これに対して、今回のような投機的な動き、大きな動きが誘発されたわけでございますから、これに対して十分備えを固めるということが一つ、固めてもらいたいということです。
そして、金と同じもので金と同じ効力を持つものを——SDRは金を主体にしているわけでありますから、金だけではなく、SDRとの交換性の問題も起こると思います、その他もろもろの問題が起こると思いますと——もろもろの問題というのは、ある国が共通でもってこれを保証するということになれば、それも金交換性と同じ効果を出すわけでございますから、そういう問題に対しては、ドルの価値が維持できるような具体的な問題として十分日本
田中首相とも打ち合わせた上で明らかにされたパリ会談に臨む骨子のうちに、この国会で問題になった金交換性の問題が載っておるんです。これを主張なさって、そしてパリへ着いたとたんに、いわゆる金・ドル交換性回復要求は誤解であると、こういう少なくともニュアンスのことを述べられた。新聞記者がこのような重大な問題に対して受けとめ方が違うということは私は信用できません。そんなことはあり得ないと思うんです。
実際において、アメリカのドルが金交換を回復して安定したところにいくというようなことを断言できるかどうかということです。これはポンドとドルがその地位を争った場合の状況を考えてもそうです。それは、ドルとしては自分の、何というか、栄光というか権威というようなものを放てきするというようなことはなかなか容易じゃないだろう。
○足鹿覺君 ただいまの総理の答弁はちょっと抽象的ですが、いままで世界じゅうからとやかく言われながら、汗水流してため込んだばく大なドルを生かすためには、私は、どうしてもアメリカにドルの金交換性を回復させることを迫らなければならぬと思うのです。その条件について、政府はどう考えておりますか。総理。
そこで蔵相に伺いますが、この金交換の条件について諸説があります。アメリカがいやいやながら金交換性を回復するとなれば、その条件について、たとえばたれ流した七百億ドルの大幅たな上げ説というものも聞いております。それからドルをもう一度切り下げて、すなわち金の値段を大幅に引き上げて、アメリカが現在所有する金百億ドルを大幅に水増しをする、こういう説もありますね。
次に、金交換性回復の問題ですが、先ほども述べましたが、アメリカは世界の基軸通貨という特権を利用して、金交換を停止した紙ドルで世界の企業や物資を買いあさっておる。まさに力にものをいわせた軍票の乱発を思わせるような状態だ。だから、ECは、ドルの金交換性を強硬に要求しても、アメリカは知らぬ顔をしている。金の廃位などあるかもしらぬとうそぶく始末ですね。反省の色が見えないのです。
もちろん、今回の円再切り上げの事態を招き、国民に重大な損失を与えるに至った大きな原因は、アメリカが金交換性を停止し、ベトナム戦争をはじめとして無制限にドルをばらまき、アメリカ経済の実態を無視した過剰ドルのたれ流しを行なってきたことにありますが、より重大なことは、わが国が依然としてアメリカ追従の姿勢を続け、これまでの高度成長政策に対し何らの反省もなく、日本列島改造論などを振りかざして、従来にも増して高度成長路線
しかし、先ほどあなたが指摘いたしました金交換性をやりなさい、こう言っても、私はすぐにできないと思うのです。そうすればいろんな、十カ国、二十カ国、IMF総会そのものでもって、じゃどれだけのものに対して、どういう状態において金の交換性を回復するかというような問題は、これはある時期に、一つの問題として解決されると私は思うのです。
もう一つは、ドルの金交換性、これを回復しなければならないのではないか、こう思うのです。したがって政府としては、当面、今度の国際通貨問題の世界の国際会議に臨む態度としては、この二つのものをアメリカに要求する、あるいはその他の国にもこれを要求するということ、そういう方針で進むのが正しいのではないか、このように思うのですが、政府のお考え、基本的な方針を聞きたいのであります。
○愛知国務大臣 通貨の問題に限定して申しますれば、国際的な通貨不安の解消というのは、日本としても何より望むべきところでございますから、よく話題になりますように、ドルの金交換の回復とか、それができないということであるならば、それにかわる建設的な、たとえばSDRの活用というようなことをはじめとして、日本としても要請すべきこと、そしてまた、その中における協力すべきこと等々について、十分今後においても努力を
外に対しては、アメリカに強く金交換性及び金保有を高めるよう求める。また各国に対しては、いわゆる金保有のアンバランスを是正するように協力を求める。そのようなことが必要であろうと思うわけなんです。そういうような点についてはどのようにお考えになりますか、お伺いをいたします。
どうですか大臣、これから将来それはデフレ政策でもとるとすればともかく、しかも金交換を停止している今日、円の単価として純金七百五十ミリグラムというような時期が、それはゼロを三つくらいとればともかく、あり得るかどうか。現在に合わないような法律をなぜ置いておくんです。改正しなさい、現在に合うように。いかがでしょうか。
あの会議では、御承知のように、国際通貨制度の根本問題でありますドルの金交換性につきましては、論議がたな上げされたわけでございます。金一オンス三十五ドルが三十八ドルにその価格が引き上げられ、同じことでございますが、ドルは金に対して七・八九%を切り下げられたわけでございます。アメリカの通貨当局には、ドルの金との交換性を回復する意思はございませんでした。理由はきわめて簡単でございます。
また、今回の米国の打った手段は、金交換を停止したまま、米国に都合のよいように他国の為替レートを調整させるというのが究極のねらいであります。つまり、ドル本位制下の迅速な為替レートの調整であり、金平価は現行体制では有名無実になってしまっておりますけれども、これをさらに制度的にも金の廃貨の方向へ進もうというのが、今回のアメリカのドルの、SDRに対しての切り下げの真意であります。
それは、ドルの価値が下がるということは、それだけ、日本も大きなお得意さんでありますから、日本自体も困難な状態になるのであって、そういう意味で、ドルの価値維持に対しては具体的に政策を進められたい、キーカレンシーとしてのドルの金交換性をとめたということだけでも、これは国際的ドル不安というのはあるんだから、やはり金との交換性の回復を目標として、ドルが価値維持をはかるべく具体的な政策を進めなければだめなんだ
アメリカが過剰ドルとそれからドルの金交換をやめておるという変則的な状態がこの根本にあることは、これは私はここで明らかにしておかなければなりません。一昨日の申し入れでも明らかにしておるところであります。
したがって、ドルが当面基軸通貨ですよと、準備資産としてはドルが最適なんだという認識で、今後いろんなたとえばIMFの蔵相会議、いろいろなことが行なわれてくると思いますけれども、そのときにいわゆる日本が臨む態度は、そうすると、アメリカさん、あなたは早く金交換性になりなさいよと、ドルの交換性を回復してくださいと、そういうことを中心にしてやっていこうとしておるのか、それとも何か新しい国際通貨体制というものを