1980-11-21 第93回国会 参議院 運輸委員会、地方行政委員会、商工委員会連合審査会 第1号
○政府委員(山地進君) まず貨物全般の考え方から申し上げたいと思うわけでございますが、今回の国鉄再建法案におきましては、国鉄の鉄道特性を生かすという意味から、大量定形の貨物輸送というものに重点化を図っていくというのが全体的な構想でございます。
○政府委員(山地進君) まず貨物全般の考え方から申し上げたいと思うわけでございますが、今回の国鉄再建法案におきましては、国鉄の鉄道特性を生かすという意味から、大量定形の貨物輸送というものに重点化を図っていくというのが全体的な構想でございます。
まず、この法律におきまして幹線網というのは、私どもの閣議了解の考え方の中で、都市間と大都市圏と、それから大量定形輸送ということでこの重点化ということを考えておりますので、それを受けまして、幹線網という考え方の中には貨物幹線という考え方で四千トンということをまず考えたわけでございます。この限りにおきましては貨物というものをこの法案でも一応取り入れてはおるわけでございます。
○政府委員(山地進君) これは五十二年の八十二国会でございますか、のときの運輸委員会における国鉄再建の基本方向以来、国鉄の再建の基本方針の閣議了解あるいは五十四年の国鉄再建についての閣議了解におきまして私どもが明らかにしておりますのは、国鉄が持っている鉄道特性というものに着目いたしまして、都市間旅客輸送あるいは大都市圏における旅客輸送あるいは大量定形の貨物輸送というようなところにおいて、国鉄というのは
誘導政策があるかというようなことは、運輸政策審議会でいろいろ議論していただくことでございまして、先生おっしゃいます国鉄の位置づけがどのようになるか、基幹的交通機関としてどうするかというような話は、これから運輸政策審議会の議論の中で決めていくことでございますが、従来から申しておりますように、国鉄の役割りといたしましては、都市間の基幹的な輸送、それから大都市等の大量高速輸送、それから物流におきまして貨物の大量定形輸送
もう一つは貨物の大量定形輸送というのがございます。この大量の定形に動くものも鉄道特性がある。それからもう一つは、いま先生のお触れになりました大都市圏輸送、この三つが鉄道特性が発揮できる。
重大なことは、いまのこの問答でわかりましたように、政府がやった大量定形貨物輸送の目玉とも言うべきこの太平洋ベルト地帯四大フレートライナー・ターミナル整備計画、こういうものが失敗したということですね、失敗した、もう見通しがないということなんです。その理由は、国鉄の貨物政策はもちろん間違っておる。
各交通機関の特性とは、たとえばその中心的役割りで申しますと、鉄道は都市間旅客輸送、大都市圏旅客輸送及び大量定形貨物輸送の分野、それから航空機で申しますと、長距離都市間直行輸送及び海狭や山脈越えなどの時間短縮効果の大きい中距離都市間直行輸送の分野、自動車、海運、いろいろありますが、そういうそれぞれの特性に応じてそういう交通体系を形成する。
私どもトラック関係と鉄道関係のドッキングと申しますか、協同関係と申しますか、これはどのような輸送でも鉄道を使って、その先に必ずトラック輸送がついてくるというようなことがございますので、鉄道にはその特性ができるだけ発揮できるような大量定形の貨物の輸送に全力を尽くしていただくとともに、トラックはその鉄道輸送と協調いたしまして、鉄道からその先をできるだけ効率的にやる、いわば協同一貫輸送的な姿でこれからの鉄道
大量定形輸送の分野もあれば、非常に小口の輸送もやっているわけでございます。やはり国鉄の長所というのは、先ほど申し上げましたように、大量定形輸送ということにあるわけでございますので、国鉄の特徴を生かすような方向でやっていきませんと、国鉄の貨物の赤字解消というのはむずかしいのではないかと考えているわけでございます。
たとえば、国鉄旅客の問題においては大都市圏の輸送とか、都市間の輸送とか、あるいは中長距離の大量輸送とか、貨物においては中長距離の大量定形輸送とかいろんなことを考えなきゃなりません。そういうような国鉄には分担分野があるわけであります。これを海運はこう、自動車はこう、トラックはこうで、ハイタクはこう、バスはこう、航空機はこう、あらゆる交通機関の分野を位置づけていくということをしなきゃならぬ。
そういう国鉄が最も得意とする大量定形貨物というものが経済構造の変化によって減ってきた、そういうことが大きな原因になっているわけでございまして、したがって、大勢としては国鉄の貨物は他の交通機関と競争できない、しかし、個々の問題としてはやはりできるだけ国鉄の得意である大量定形貨物が確保されるように、総合的な立場で誘導的な行政をやるということが必要であろうと思いますけれど、具体的な施策としてこれまで十分なものがなかったという
しかしいずれにいたしましても、やはり国鉄の特性というのは大量輸送にあるわけでございます丁大量定形輸送、そういう貨物が日本の経済構造の変化によって減ってきたということは、これはもう否めない事実でありますし、日本の経済構造からいって二次製品がふえてくるということ——二次製品はどうしても大量にまとまりませんし、フレートライナーあたりで定形化するにしても制約がある。
○住田政府委員 いま各党間でお話し合いをしていただいている基本的な考え方の中で、国鉄の任務は都市閥旅客輸送、大都市通勤輸送、貨物の大量定形輸送にあるということになっているわけでございますが、いま挙げましたものは、国鉄が商業的に採算がとれる範囲のものであるという認識をいたしているわけでございます。
ここでいろいろな問題を提起しますけれども、総裁は中長距離の都市間貨物輸送のような形、あるいは大量定形化だけということを言っております。