1965-05-07 第48回国会 衆議院 法務委員会 第26号
そういうことで刑の量定そのものが非常に過酷であるというふうには私どもは考えない。むしろ、さらにお手元にお配りいたしてございます統計資料によりますと、業務上過失致死傷事件の七、八割というものは、自由刑を選択されまして、執行猶予になっております。そういう意味におきまして、量刑自体としては、私は決して過酷にはなっていないというふうに考えるわけでございます。
そういうことで刑の量定そのものが非常に過酷であるというふうには私どもは考えない。むしろ、さらにお手元にお配りいたしてございます統計資料によりますと、業務上過失致死傷事件の七、八割というものは、自由刑を選択されまして、執行猶予になっております。そういう意味におきまして、量刑自体としては、私は決して過酷にはなっていないというふうに考えるわけでございます。
この法案におきましては、民主主義の基底を破壊するそれらの日常的な犯罪の重要性にかんがみて、その犯罪の評価そのものを立法者が特にこの際重要な評価を加えられて、それに刑の量定そのものを加えられた、これが一番大きな点かと考えております。
と申しますのは、英米法では刑の量定そのものは、いわば訴訟の対象と言いましようか、訴訟当事者の争いの対象とはなつておりません。まつたく裁判官の自由裁量によるのであります。公判廷において、情状についての事実取調べということは行わないのであります。