2014-10-16 第187回国会 参議院 文教科学委員会 第2号
もう、とにかく毎日ゴールデンタイムに三カード、四カード野球をやって、二時間、二時間半、野球放送を地上波でやっていた最後の世代だと思いますけれども、やはり、野球でいえば野茂投手から始まる、要は超一流のクラスはメジャーに行ってしまう。サッカーでいっても中田英寿選手から始まる超一流選手は海外に行く、こういった流れが残念ながら定着をしてしまっている。
もう、とにかく毎日ゴールデンタイムに三カード、四カード野球をやって、二時間、二時間半、野球放送を地上波でやっていた最後の世代だと思いますけれども、やはり、野球でいえば野茂投手から始まる、要は超一流のクラスはメジャーに行ってしまう。サッカーでいっても中田英寿選手から始まる超一流選手は海外に行く、こういった流れが残念ながら定着をしてしまっている。
野球界、今、野茂投手にしろ伊良部投手にしろ、アメリカのメジャーリーグに行って大変日本の選手が頑張っております。米国の球団も、この前、ソーサとかマグワイアとか、すばらしい、アメリカの子供や世界じゅうに夢を与える選手がすごい記録を打ち立てまして、ソーサも来まして日本のファンも喜びました。 これから問題なのは、アメリカのチームもふえています。そして、日本もいい選手が欲しい。
例えば、プロ野球で野茂投手というのがドジャースに行っている。彼は日本の国とか国歌とか日の丸とかというのを考えていないんですよ。あれは単に野球をしに行って、おれはアメリカで頑張るぞといって行っているわけです。そうすると、見ているお客さんの方は、突然、留学生かなんかがスタンドで日の丸をこうやってやるわけですね。ところが、野茂自体はそんなナショナリズムを背に受けてほうっているわけじゃないんですよ。
例えば野茂投手が大リーグで活躍されてノーヒット・ノーランを達成したとか、アトランタ・オリンピックで有森選手が活躍した。またつい先日のことですが、ダカール・ラリーで日本人として初めて篠塚選手が総合優勝した。我々日本人にとっても、日本国民にとっても元気づけられる明るいニュースも一方にありました。しかし、一言で言えば、多事多難な年だったと思います。
要は、アメリカに渡って頑張った野茂投手が何を知ったか。野球をして、プレーをして楽しむことを知ったと、彼はこう言っているんです。そして、決勝戦でライバルの、自分の球を打った相手の投手から、盛り上げてくれた、ありがとうと感謝の意を表されたと。 まさに世の中というのはそういうところで成り立っていくのではないだろうか。それが調和、ハーモニー、バランス。