重複立候補制と同一順位の比例名簿というのはかなり異様な感じがしないでもないものですから、これもこの制度の枠内でやはり一度議論しておかなければいけないだろうということで問題を提起したのでありますが、実は委員会では非常に盛り上がりに欠けまして、結局、私の思い込み、ちょっと問題を出そうと思ったんですけれども、反応が余りなくて、今の国会議員の先生方に重複でも何でもやっていただくということでいいんじゃないのというような
佐々木毅
○片山国務大臣 衆議院の拘束比例それから重複立候補制、これはそれぞれの御見解があってやむを得ないと思いますけれども、私は、これはこれで一つの制度だと思っています。今、恐らく委員は全部が重複立候補的なお考えかもしれませんけれども、これについてはいかがかなという感じがしております。
参議院が、長い歴史の中で、昔は全国区だったんですね。これは大変ですね、全国が選挙区ですから。
片山虎之助
○上杉国務大臣 委員御案内のとおり、小選挙区比例代表並立制が導入されました折に、候補者についても、政党に幅広い裁量を認める趣旨から、この重複立候補制が採用されたものと承知をいたしております。
上杉光弘
そして、そのときの推進をされた理由というものは、小選挙区比例代表並立制は、選挙や政治活動を従来の個人中心の仕組みから政策本位、政党中心の仕組みに転換することを目指して導入されたもので、候補者につきましてもその選定に政党に幅広い裁量を認める趣旨から重複立候補制が採用されたものと承知をいたしております。
次に、今回の大事について、社民党は当初同意していたと聞くがというお尋ねがございました。
橋本龍太郎
それから、第二番目の問題点であります重複立候補制であります。
今申し上げましたように、現行制度は中選挙区制に返すべきだと私は思っているわけでありますが、仮に現行制度を大きく改めないとするならば、この重複立候補制というのはかなり現行制度の弱点を補完している面があるのではないかというふうに思っているわけであります。
田中善一郎
重複立候補制ですが、私はおべんちゃらを言うわけではありませんが、確かに新進党の場合には、まことに重複立候補が少なくて大変わかりがよかった。そういう点では、重複立候補を許さないというのも一つの選択だというふうには実は思っています。しかし、本質的な違いではないと私は思います。
石川真澄
すなわち、今回の総選挙における当選決定のあり方、重複立候補制や惜敗率にまつわる問題です。これが、今回の新選挙制度の結果を踏まえて、最も多くの批判や疑問が出されました。
私は、この点については、比例代表選挙の役割というものをどう見るのか、その見方に関係するのではないかと考えます。
柳本卓治
○中馬委員長 この重複立候補制の問題につきましてはまだまだ議論はあろうかと思いますので、また後に譲るとしまして、きょう予定しておりましたから、選挙運動のあり方等その他の問題について討議を進めていただきたいと思います。
山花委員の方からは、十八歳選挙権の問題とか、あるいは外国人の問題等も出されました。そういうことも含めて、余り時間がございませんが、簡単にそれぞれの立場からどうぞ。
中馬弘毅
○中馬委員長 根本的な問題は以上にしまして、国民的な関心事にもなっております重複立候補制の是非について、ひとつ皆様方の御意見をちょうだいいたしたいと思います。
この重複立候補制につきましては、皆様方からの御意見の中でも、供託金没収ないしは法定得票数にも至らない者が上がってくるのはいかがなものかという御意見もございました。
中馬弘毅
率直に申し上げまして、選挙制度には百点満点はないと言われますけれども、小選挙区比例並立制かつ重複立候補制を認める制度の導入が果たしてベターな選択であったかどうか、私自身個人的にはいま一つ自信の持てない面もございます。
岡利定
これにつきましては、私の周辺の方々も、どうも今度の選挙制度の中ですきっとしないといいますか、わかりにくい、落ちたけれども通ったというようなことだとか、敗者復活戦だとかいろんな言葉が出ておりますけれども、どうもぴんとこないというような意見も聞くわけでございますが、この小選挙区と比例区の重複立候補制について先田先生と西川先生にお答えいただけたらと思います。
岡利定
従来の答弁のように、衆議院の比例代表制と参議院の比例代表制というものは専門的な見地からは違うかもしれませんが、重複立候補制はあるとか、あるいは政党の登載者、政党所属者のみならず政党推薦の者もあるとか、そんな技術的な問題というのは国民にはわかるものではございません。国民から見れば、この二つの制度は全く同一であると見ても過言ではないと思います。
久世公堯
先日の参考人の意見聴取の中で、筑波大学の蒲島教授は、こういう重複立候補制なんか取り入れますと新しい立場の政治家あるいは女性の進出というのが大変難しくなるということで反対だ、これは連立与党側の御推薦の参考人の御意見なんですが、というのが出てまいりました。
岡利定
この点につきましては、衆議院における審議では、両者の差異についていろいろと比較の上、専門的な説明をされておりますし、午前中の坂野議員の質問に対する答弁によりますと、総理及び自治大臣から重複立候補制や政党所属問題をその理由に挙げられておりますが、国民から見れば両者は全く同一であり、その差はわかりません。衆参同時選挙にでもなれば戸惑いをするのは国民でございます。
久世公堯
○照井清司君 平田委員のおっしゃられる重複立候補制というのは、先ほど斉藤斗志二委員からもお話がございましたことですけれども、それは要するに、出れるという前提で考えればそうだというふうに私は思います。
ところが、小選挙区にそう何人も乱立するということは現実にないんじゃないかというふうに思うわけです、一つは。つまり、三人とか四人はあるかもしれません。
照井清司
その点で、これは八次審のときから問題になっていた点なのでありますけれども、それから、たしか海部内閣のときも二票制であったと思うのですが、並立制というのがどうも我が国の場合は重複立候補制とセットになっているものですから、並立てあるような並立てないような、非常に性格が変質いたしております。そこに実は一つこの問題が絡んでいるというふうに私は思っているわけであります。
佐々木毅
今回の並立制の法案の中で、政府が提出しております法案の中で、参議院の趣旨が生かされないのではないかということでございますが、この点につきましては、今の参議院の選挙の制度と違いまして、例えば重複立候補制を認めているというようなこと、あるいはまた総定数においても参議院とは全然違っているわけでございますし、また小選挙区の数が全然違っているということもございましょう。
細川護煕
○細川内閣総理大臣 これは、午前中の野田委員の御質問にもお答えをいたしましたように、確かに似ている部分がございますが、重複立候補制の問題であるとか、あるいはまた総定数が違うといったようなこともございますし、小選挙区の数が全然違っているというようなこともございますし、それからまた党で、党の名簿に登載されている人しか推さないといったようなことも参議院の制度とは違っているわけでございますし、そういったことなどを
細川護煕
それから、参議院の構成や選挙の仕組みの取り組み方について政府・連立与党はどう考えるか、こういうことでございますが、昨日も御答弁申し上げましたように、今回の並立制におきましては、政党が中心となって選挙をやる、こういうことが前提になっているわけでございまして、お話の中でも出てまいりましたように、重複立候補制も認めたり、それからまた名簿登載者は政党に所属する者に限っているといったようなことのほかに、総定数
細川護煕
しかし、政府案では、二百五十人の比例代表を全国単位で選ぶこととしており、しかも、やはり重複立候補制としておりながら、投票は小選挙区と比例代表とでは別々の二票制としておるのであります。これは、これまでの発言から察するところ、全国単位の方が都道府県の単位よりも少数民意を反映しやすいし、小選挙区選挙と比例選挙はあくまでも別々の選挙だから、投票も別々でということでありましょう。
鹿野道彦
しかし、すべての選挙区が小選挙区ということではございませんし、それからまた、このたび出しております法案におきましては重複立候補制なども考えておりますし、また数そのものが参議院の場合とははるかに規模が異なっているというようなことを考えますと、確かに似た部分もございますが、実体としてはかなり違ったものになっているのではないか。
細川護煕
また、重複立候補制だとか名簿の連結について若干の疑問があるんだというようなお答えの後に、連用制には乗りにくいのですかという質問に対して、「そうは思っていない。まだ検討しなければならないことがある、と言っているだけだ。」ストライクか、アウトか、ぎりぎりのところだという、非常に微妙なお話があるんです。
草川昭三