1972-04-11 第68回国会 衆議院 決算委員会 第5号
ただ、YS11がしょんぼりと、と申すことばが当たっておるかどうかわかりませんけれども、日本の飛行場で何か肩身の狭い思いをしているような姿を見るたびに、かつては鉄鋼においても、また現在でもそうでございますけれども、造船においても、また自動車においても、いわゆる世界的なりっぱな製品をつくっておるこの重工業界で、飛行機だってやればできないことはない、このように実はわれわれは思っておるわけなんです。
ただ、YS11がしょんぼりと、と申すことばが当たっておるかどうかわかりませんけれども、日本の飛行場で何か肩身の狭い思いをしているような姿を見るたびに、かつては鉄鋼においても、また現在でもそうでございますけれども、造船においても、また自動車においても、いわゆる世界的なりっぱな製品をつくっておるこの重工業界で、飛行機だってやればできないことはない、このように実はわれわれは思っておるわけなんです。
これは各方面御承知の重工業界における合理化措置におきましてコスト引下げの問題が非常に努力されておりますから、漸次下つて来るとは思いまするけれども、現状において日本の作つておりまする重工業製品の輸出値段がその収益を十分に見込み得る程度の値段にはなつておらんということは、これは恐らく特殊のものを除いては一般的に言い得ると考えるのであります。
ところがそういうことになつて、結局経費倒れになつたというのが第一の原因でありますが、もう一つは、大体日本の重工業界といいますか、金属工業界に非常に仕事が足りないのであります。これは先ほども菅さんから申されたように、終戦前日本の兵器工業界は非常に厖大になつて来て、非常にたくさんの設備を持つておつた、また技術も温存しておつた。
それは先ほども申しましたが、兵器の生産は非常に品質の高いものをつくることになりまして、重工業界の品質を高めるということについて非常に効果のあるものであります。おそらく日本の今までの重工業界がここまで発展をいたしましたのも、兵器生産が非常に大きな役割を果した、こう考えていいじやないか。やはり日本の産業界の品質を高めるといことが大事なんじやないか。
過去四十数年間、産業界ことに重工業界に勤めておりまして、その意味をもちまして産業人といたしまして、本問題に対してごく簡單に申し上げます。