1972-08-22 第69回国会 衆議院 商工委員会 第2号
○中曽根国務大臣 景気回復の諸施策におきまして、重化学工業方面に対する投資というものは積極的にやっておりません。行なっておるとすれば、公害防除施設についてかなり大幅のものをやらしている、そういう状態でございます。 それから政府としては、田中内閣ができましてから、私らが考えました方向にいま施策を進めておりまして、財政投融資の面においていろいろそういう施策をいま着々と打ち出しておるわけでございます。
○中曽根国務大臣 景気回復の諸施策におきまして、重化学工業方面に対する投資というものは積極的にやっておりません。行なっておるとすれば、公害防除施設についてかなり大幅のものをやらしている、そういう状態でございます。 それから政府としては、田中内閣ができましてから、私らが考えました方向にいま施策を進めておりまして、財政投融資の面においていろいろそういう施策をいま着々と打ち出しておるわけでございます。
重点的に物、金、労働力を重化学工業方面につぎ込んだことは確かですよ。そのために、低生産性部門のほうにその物、金、労働力の導入がおくれた。アンバランスなんです。これから物価の値上がりが生じておる。卸売り物価が安定しているということは、物、金、労働力を重化学工業のほうにうんとつぎ込んだから安定しているんですよ。コストが安くなっていますからね。そのために今度は犠牲となったのが低生産性部門でしょう。
そういう場合、日本の二重構造のもとでは重化学工業方面、そういう方面には資金なり資材なり、労働力が多く流れていく。そうして、景気を浮揚させる。しかし、そうなると低生産性部門はどうなるか、日本の場合はいわゆる重化学工業と高生産部門と低生産性部門と二つありますから、そこで、景気政策を行なって、それでいわゆる重化学工業のほうの損害を埋めようとすると、そういう政策をとると物価が上がる。
また将来日本の産業というものが、やはり重化学工業方面に逐次構造が変化をしておりますので、そういう意味合いから申して、既設工場の変化に伴っても水の所要量が要ることでありますから、これだけですぐに既設工業地帯が非常に膨張の原因になるということは、必ずしも考えられないのじゃないか。
というのは、今日まず第一に技術革命の時代に入ったと言われておりまするが、いわゆる技術の革新から非常にコストが安くなりつつあるということ、それからもう一つは現在軽工業はもちろん重化学工業方面においても、先ほども言ったようにその稼働率は六五%を割っておる。
つきましては、その競争の方法とすれば、単に価格をもって競争するということは、これはむずかしかろうと存じておりますから、取引条件だとか、あるいは中共と競合しない高級品をもってこれに当るとか、あるいは今後重化学工業方面に重点を置いて東南アジアの貿易を伸展したいと、こう存じております。(拍手) 〔国務大臣左藤義詮君登壇、拍手〕
大臣の重点施策の説明の中にも、今後は重化学工業方面に輸出の重点を持っていくんだと言われておりますが、重化学工業の最も基本である鉄鋼の価格が、外国に比べると七、八割も高いということでは、これまた単なる願望に終ってしまって、実際外国と競争していくことができないことになるのではないかと思うのです。
しかも日本がアジアにおける工業国として重化学工業方面に非常にすぐれておる。そのためにこそ中国は日本から建設資材を輸入したいと考えておる。もしこういうふうなものが展示できないということになるならば――工業の原材料なんかは中国にいろいろありますが、日本には大したものはない、それで大体見本市を開催する意味がほとんどなくなる。
それから今後日本が進みまする重化学工業方面の輸出の面につきましても、正直に言いまして日本の態勢はおくれておる。これは戦争の空白その他もございますが、これらの点につきましても積極的に、抜本的に輸出の競争に太刀打ちできるように早く改正を進める必要があるのではないかと考えております。
それで今お話のように長い目で見ますると、日本の産業のあり方というものはやはり重化学工業方面にもう少し全体的にウエイトを置く、輸出の面におきましてもさような必要があろうかと存じまするが、現実の問題といたしましてはこれは三十三年度ということで年度を切つておりますが、さようなことを考えましても急速にさような商品で大幅な輸出を見込むということは困難ではないか、これはむしろ現実なり今後の見通しにできるだけマッチ
あとは重化学工業方面につきましても、いろいろそういつた考え方から割出して行くべきではなかろうかと考えておる次第でございます。 それから輸入の方を何とかして減さなければならない。その最初に来るものがいわゆる食糧なんです。日本はとにかく年に三百五十万トンも食糧を入れなければならぬ。
次に技術のことについてお話がございましたが、わが国の産業は、戦争による荒廃、蓄積資本の喪失等の結果、産業設備が著しく老朽化いたしまして、欧米諸国に比して特に重化学工業方面で技術的に立ち遅れておることは御指摘の通りであります。