1981-03-20 第94回国会 参議院 大蔵委員会 第6号
酒は毎年毎年米の値上がりのあふりを食っちゃったということで、やはり米の代金引き上げの一番の犠牲者は醸造屋なんですよ、確かに。そこでこういうものが本当になくなっちまうということは大変なことですから、そういう意味で、まあビールの税金高いじゃないかとかウイスキーの税金高いじゃないかとかも言われていますよ、それは。
酒は毎年毎年米の値上がりのあふりを食っちゃったということで、やはり米の代金引き上げの一番の犠牲者は醸造屋なんですよ、確かに。そこでこういうものが本当になくなっちまうということは大変なことですから、そういう意味で、まあビールの税金高いじゃないかとかウイスキーの税金高いじゃないかとかも言われていますよ、それは。
ともかく小売免許は、やはり確かに社会の商店を守るという点もございましょうが、余り過当競争になって小売屋がつぶれたり醸造屋に金払わなくなるということになると、結局酒税の収納にも影響あるという問題でございます。したがって、ある程度の簡素化は結構だと思いますが、小売免許をなくすというような考えはございません。
○渡辺国務大臣 私も、大蔵省は取るばかりで働きバチの醸造屋さんにもう少しめんどう見たっていいじゃないかという意見はかねがね持っているのですよ。持っているのですが、何せこれは時期が悪いですね。
○参考人(近藤トシ子君) それと、私はやっぱりお酢屋さんではございませんので、醸造屋さんではないので、どのところで発酵をやめればうまみが出ないからまた化学調味料を入れなきゃならないとか、糖みつまで入れなきゃいけないとかいうようなことは、私にはわからないんですね。数字で見ることはできましても、比較はできましても、そこまで細かいことは私にはわかりません。
○国務大臣(渡辺美智雄君) どの商売でも大体似たようなことですが、たとえば醸造屋をやっておりましても借金でやめた、しかし、つくった施設を他人様に売るといっても、醸造の方式やなんかかなり個人的独創が入っていますから、これはそのとおりには売れない。病院の場合も同じ、大体そうです。
お酒の場合は、醸造屋があって、卸屋があって、小売り屋があって、価格はいまのところは統制していません。昔は統制もしておった。小売り屋から売ったお酒は何円で売ろうが、ただでくれようが、これは自由なんです。政府は、小売りの段階までにおいて全部金を吸い上げちゃう、ことに製造の段階で金を吸い上げちゃう。その点においては専売公社と同じです。何ら被害を受けないから、かまわないのですよ。