1979-06-05 第87回国会 参議院 商工委員会 第11号
これは大臣、実は再処理に絡んで東海のあの再処理工場の酸回収蒸発かんのパイプに穴があいて、この修理に国内のステンレス鋼ではだめだということで西ドイツから今度全部輸入をしたんですね。これだけ日本の科学技術が進歩しているとか金属関係というのはすぐれておると言いながら、実は西ドイツから輸入をしなきゃならぬという点で、ステンレスはそんなにまだ日本の技術が優秀でないのかどうか、これは一つ疑問があるんですね。
これは大臣、実は再処理に絡んで東海のあの再処理工場の酸回収蒸発かんのパイプに穴があいて、この修理に国内のステンレス鋼ではだめだということで西ドイツから今度全部輸入をしたんですね。これだけ日本の科学技術が進歩しているとか金属関係というのはすぐれておると言いながら、実は西ドイツから輸入をしなきゃならぬという点で、ステンレスはそんなにまだ日本の技術が優秀でないのかどうか、これは一つ疑問があるんですね。
この結果、プルトニウム溶液蒸発かん事故など、その多くが人身被曝を伴う重大事故を次々に引き起こし、現在、酸回収蒸発かん事故によって長期の試運転中止の状態にあります。 わが国において再処理技術の確立を図るためには、もっと慎重に基礎研究から進めていかなければなりません。
東海村の再処理工場を見ましても、二年間のホット試験期間中まるまる一年間は酸回収蒸発かんの細管穴あき故障によって休止することになったわけです。これらのことは、強い放射能と酸液にさらされるプラントが持つ宿命とも言えるものだと思われますし、第二次大戦中以来三十数年の歴史を持つ再処理の技術がいままでずっと一貫して持ってきた問題だと思います。
最初に中島参考人にお尋ねをいたしますが、動燃の再処理工場で、岩波の「科学」五月号に出ております先生の論文によりますと、試運転といいますか、化学試験以来二十六回、ごく最近を入れますと五月の初めにも少しトラブルがあったそうですからさらにふえるということですが、そういう事故、トラブルが多発をしているということでありますけれども、さっきも藤原委員の御質問と瀬川さんとの中で、例の酸回収蒸発かんのあの事故の評価
東海にあります動燃の再処理施設は、御承知かと思いますが、五十二年の九月から実際の使用済み燃料を使った試験、ホット試験を始めておりまして、その後はわりに順調に実施してまいったのでございますけれども、昨年の八月二十四日に酸回収蒸発かんに故障が発生しましたので、ホットテストを中止しました。
それから動燃の再処理施設におきます酸回収蒸発かんの故障につきまして、いままでとりました対策、今後の見通しにつきまして御説明さしていただきます。 先生御指摘のように、昨年の八月の二十四日でございますが、酸回収蒸発かんに故障が発生いたしまして現在試運転を中止しているところでございます。
したがいまして、現在の再処理工場の酸回収蒸発かんにつきましても、近く原因究明が動燃の手によって進められた暁に、私どもの科学技術庁としても専門の顧問の先生方の意見を徴しつつ科学技術庁の案をつくり、それにつきまして安全委員会に持ち上げまして安全委員会の御意見を徴した上で対策を講じていくというふうな処置をとっておるところでございます。
そして現在も酸回収蒸発かん事故の原因が不明のまま、長期にわたって試運転休止の事態に直面しているのであります。再処理事業者が動燃事業団と原研に限定されている現行法のもとででも、もっと慎重な研究開発の態度が要求されているのに、これを民間に開放することは国民に対して余りにも無責任だと言わざるを得ません。 第二に、そもそも再処理事業は民間企業の枠にはまらないということであります。
このホット試験と申しますのは、本運転に備えまして試験的に運転をしておるものでございますが、最終段階の総合試験を実施中に、酸回収蒸発かんに故障が発生しまして、廃液を含んだ酸が蒸気の方に漏れたという事故でございます。したがいまして、新聞等に一部伝わりましたが、それが外部に漏れたということではございませんで、酸回収の蒸発かん系内での放射性物質の漏洩でございます。