1998-04-08 第142回国会 参議院 予算委員会 第17号
例えば、ウラン化合物では電子顕微鏡用の試料の染色剤として使われる酢酸ウラニル、またトリウム化合物では工業用の発色剤として使われる二酸化トリウムが典型的なもの、そしてこれらの物質の多くが昭和三十二年の原子炉等規制法の制定前に購入され、その後使用されなくなったもので関係研究者の異動後報告されていないもの、あるいは昭和五十二年に法律の規制が変更され、従来よりも少量の物質も規制対象にされた際に法律に則した対応
例えば、ウラン化合物では電子顕微鏡用の試料の染色剤として使われる酢酸ウラニル、またトリウム化合物では工業用の発色剤として使われる二酸化トリウムが典型的なもの、そしてこれらの物質の多くが昭和三十二年の原子炉等規制法の制定前に購入され、その後使用されなくなったもので関係研究者の異動後報告されていないもの、あるいは昭和五十二年に法律の規制が変更され、従来よりも少量の物質も規制対象にされた際に法律に則した対応
その主成分は二酸化トリウムという、生物学的半減期が二百ないし四百年という長い放射性物質でございまして、我が国では一九三〇年代後半から一九四〇年代半ばまでに、主として旧陸海軍病院の戦傷兵の外科手術等の診断に用いられたものでございます。これが体内に入りますと、肝臓等に特異的な沈着が発生いたしまして、肝機能障害を引き起こすというふうに言われております。
このトロトラストは、御承知のように放射性物質である二酸化トリウムを成分としており、一度体の中に入ると血管壁や肝臓等に沈着をしてしまって、生涯排出をされることなく、そこにとどまって半永久的にアルファ線を放出をする。その結果、肝造血器、リンパ組織等に強い影響を与えて、肝がんであるとか肝腺維症であるとか白血病等の悪性疾患を誘発をする危険性が高い、このように言われております。
長崎と広島で投下されました原爆で死亡した人たちの三倍もの被曝線量がある放射性物質の二酸化トリウム、すなわちトロトラストを造影剤として人体に直接注射したために放射能の被曝によって、がんを初めとする多くの慢性障害を起こしておるわけでございます。その上死亡率も非常に高く、治療は不可能とまで言われておるわけでございますが、これらの人々は大変いま苦しんでおります。
これはドイツで開発されました二酸化トリウムのゾル、溶液でございまして、血管や肝臓、脾臓のエックス線の血管造影剤に好んで使われた造影剤でございますが、この後遺症が問題になって、一時大変問題を提起した問題だろうと思いますけれども、このトロトラストの顆粒の凝集化というものと、それからトリウムの出す放射能という二つの問題が結局、後遺症の原因だというふうに言われておりますけれども、それについて、まずこれがどのようなところに
で、トロトラストの造影剤、これは二酸化トリウムというものが中心でございまして、これが微量ながらアルファ線をずっと放射するということで、これを注射して造影剤を打ったことによって手術が成功して助かった方も多いわけでございますけれども、それが蓄積をしてまいりまして、二十年、三十年後に、体の中に残っておって、悪性の腫瘍、特に肝臓に集中するようでございますが、それが出てきておるということでございます。
○石丸政府委員 先生御指摘のように、本物質は二酸化トリウムという物質が主成分でございまして、アルファ線を出す放射性物質でございまして、特に、この薬品を使用いたしますと肝臓、脾臓等に特異的に沈着いたしまして体外にほとんど排せつされないという、そういう特異的な物質でございまして、ただいま援護局長からお答え申し上げました、いわゆるわれわれの方で研究的にいろいろ調査いたしております範囲内におきましては、肝臓
大阪府警からの情報によりますと、日本希元素は酸化トリウムを約一トンセーフティ産業株式会社に譲渡いたしております。また、和歌山県の青果業の者に酸化トリウムの原鉱石あるいはモナズ石約三トンを譲渡いたしております。それで、セーフティ産業は、規制法それから薬事法に基づく許可をとることなくて酸化トリウムを含んだ医療器具を製造して販売しておりました。
まず、科学技術庁所管についてでありますが、原子力の開発が進むにつれ、放射性廃棄物の量が増大する傾向にあるが、最近では放同協による廃棄物の海上投棄が、沿岸漁民の生活権を脅かすとして問題化しており、また、大阪の一商社が酸化トリウム等の核原料物質を使った医療器具を密売して摘発される事件などが相次いで起こっている。
その他のところは実は酸化トリウムということではなくて、原鉱石、たとえばモナズ石等、原鉱石という考え方で入ってまいります。したがいまして、協定とは関係なく原鉱石で入るわけでございます。
大阪府警からの情報によりますと、セフティ産業株式会社、これは大阪市東成区にございますが、それが酸化トリウムを含んだ医療器具、ヘルスベルトとかヘルスまくらとかを——核燃料物質及び原子炉の規制等に関する法律がございますが、この法律と、それから薬事法に基づく法律の許可、これを得ずに昭和四十五年から製造販売をしております。で、同府警によりますと、その法律違反でそれを摘発しました。
ところが、このトリウムというものは、今申した通り、アジアには非常にたくさんあって、日本においてもすでに製練ができる、しかも、われわれの聞いておる範囲では、現在モナザイトが年に四百トン入ってきまして、それをやりますと、酸化トリウムとして二十トンの量ができるということでありますが、現在だけでも相当の量があるわけであります。
やはり五・七%くらいの品位のものである、酸化トリウムでそういうものだという報告が参っております。それはもし何でしたら、資料をまたあとから皆さんに差し上げます。