今日、地方財政は、一般的にも非常に深刻な状態となっており、都市計画事業遂行には、特別の対策を必要とするものと考えるのであります。御承知のように、高度経済成長政策の結果、人口の都市集中と、都市周辺への企業進出の現象が見られている現在、固定資産税と住民税に大きく依存している地方自治体としては、ここに大きな財政上の格差を生ずる結果を招いているのであります。
問題は、福岡市の東部を貫流して博多港に流入しておるところの県管の御笠川の下流一帯に、朝鮮人の家屋を中心とするところの四百戸の不良建物が陸地並びに水上にわたって雑然と集団部落を構成して、これがために国道三号線の建設その他都市計画事業遂行に一大障害をなしておるのであります。
福岡市中央部を貫流する御笠川下流両岸一帯、及び博多駅前一帯には朝鮮人家屋を中心といたしまして四百戸余の不良建築物が陸上並びに水上に雑然と集団部落を構成し、これが国道三号線及び博多港よりの福岡市玄関の要衝をふさぎ、都市計画事業遂行上の一大障害となっているのみならず、市の交通、環境衛生、並びに密造等の専売取締り、その他情操教育上、あるいは国際関係上からもまことに憂慮にたえない状態にあるのでありまして、これが