1949-06-28 第5回国会 参議院 選挙法改正に関する特別委員会 閉会後第2号
ただこの方法と比例代表法と比較いたしますと、比例代表法は必ず数が合理的に出て参るわけでありますが、少数代表法を採用いたしますと、選挙戰術の巧拙によりまして偶然が支配した結果、少数党でも場合によつては議席を多く獲得するという例外がないとは言えないというところに欠点があるようであります。比例代表法を採用いたしますと、必ず数的に正確な合理的な議席が獲得できるという結果になるのであります。
ただこの方法と比例代表法と比較いたしますと、比例代表法は必ず数が合理的に出て参るわけでありますが、少数代表法を採用いたしますと、選挙戰術の巧拙によりまして偶然が支配した結果、少数党でも場合によつては議席を多く獲得するという例外がないとは言えないというところに欠点があるようであります。比例代表法を採用いたしますと、必ず数的に正確な合理的な議席が獲得できるという結果になるのであります。
選挙戰術としては、これはフェヤー・プレイではありませんが、そういうことがありますから、そこらを睨み合せて考えなければならんと思います。但しできるだけ正しくすることには敢えて反対ではありません。この点を睨み合せるのが必要だろうと思うのです。
併しこれもいろいろの選挙戰術、フエアプレイの戰術ならばこれは差支えないのであつて、そこが選挙法に抵触してまでやることは、これはもとよりいけませんが、選挙法の許される範囲内で戰術を使つて、有利に自党を増大して行くということは、これは必要であつて差支えないと私は思うのであります。そこでそういうようなことを考えて見ますと、只今のところでは私は全國区制は悪いことはない、こういうふうに考えます。
若しそれによつて不合理なバランスが出て來るとすれば、これは選挙を実際行う人の、いわば選挙戰術の弱い人が敗けるということになるのでありまして、どうもそこから欠点は出て來ない、これは私の独断かも知れません。
このことは選挙を前に控えて、鉄道運賃の値上げをしないというようなことによるところの選挙戰術であつて、忠実に國政を担当するところの責任ある内閣としては、とるべきものでないというように思うのでありますが、これらに関して政府の所見を承りたいと思います。