2015-09-08 第189回国会 参議院 文教科学委員会 第19号
こうなると、結局、白紙撤回と言いながら、可動式の遮音膜は諦めました、またデザインも変更はしますと、この程度で終わっているということなんです。 遠藤大臣にお聞きします。 今回の事業計画見直しに大きく寄与された槇文彦氏ら建築家の方々とも大臣は直接お会いをして、その代替案ということについてもお話をお聞きになったと思います。
こうなると、結局、白紙撤回と言いながら、可動式の遮音膜は諦めました、またデザインも変更はしますと、この程度で終わっているということなんです。 遠藤大臣にお聞きします。 今回の事業計画見直しに大きく寄与された槇文彦氏ら建築家の方々とも大臣は直接お会いをして、その代替案ということについてもお話をお聞きになったと思います。
開閉式遮音膜も芝育成装置も壁の一部も歩道のデッキも含まれなくてもこれだけ巨額なんです。 何でこれだけ巨額なのかと。示された資料では、基本設計時点の一千六百二十五億円との差異として、消費税増税分四十億円、資材や労務費の高騰が三百五十億円、そして新国立競技場の特殊性で七百六十五億円というふうになっています。だから、デザインがもう非常に問題だということは明らかなんですね。
二千五百二十億円というこの総工費には開閉式遮音膜の設置が含まれているのかどうか、端的に、事実だけ。
私、前回の質疑の中では、この複雑な構造の屋根や遮音膜はメンテナンスにも非常に費用が掛かる、これでは収支黒字も見込めなくなるという問題を指摘しました。そうしたら、大臣は、現在の収支見込みで十二日間としているコンサートなどを増やせば増収が見込めるというふうに答弁をされました。 しかし、天然芝の競技場でコンサートイベントを開くということは、芝への悪影響から限定的であるのが常識です。
三十年間での張り替えを見込んで、開閉式遮音膜の減価償却と管理費は年間四億六千百万円というふうに見込まれているんですけれども、十二日間のコンサートの収益は五億円ですよ。ほとんど収支で黒字出てこないんですね。何かトラブルがあったり、膜の張り替えが前倒しになったら、黒字になんかならないって危険性も出てくるんです。 大臣、これで本当にいいのかということを問われてくると思いますけれども、いかがですか。
次に、技術的にも困難なことが明らかになった開閉式遮音膜についてお聞きします。 こういう膜にはA種、B種、C種という三種類があって、この順番で耐久性も遮音性も低くなっていきます。東京ドームはA種膜、張り替えを含む詳細点検は三十年後に必要というふうなものなんですね。C種膜はそれに対して十三年で詳細点検が必要というのが業者の説明です。 新国立競技場にC種膜を使う、その理由は何ですか。