1970-04-10 第63回国会 参議院 予算委員会 第18号
これは、適正通貨量の設定というものは非常にむずかしいと思いますが、しかし、ある程度の節度があってしかるべきだと思いますね、限界とか節度というものが。
これは、適正通貨量の設定というものは非常にむずかしいと思いますが、しかし、ある程度の節度があってしかるべきだと思いますね、限界とか節度というものが。
○国務大臣(福田赳夫君) 適正通貨量というのは非常にむずかしいです。むずかしいですが、大体私どもは経済成長率を眺めながらそれとあまり乖離するという状態、これをどうするかということを考える次第でございます。
日銀の信用調節の金額、こういうことになりますので、話はぐるぐる回るようでございますが、通貨の増発量が適正であるということならば、日銀の信用調節も適切である、こういうことになるわけでございまして、したがって、本年の経済、通貨の増発量がどのくらいになるかというところがむしろ問題でございまして、それが適切であるならば、すなわち日銀の金融調節というものがその通貨増発をカバーしておるわけでございますので、適正通貨量
私どもは、日本銀行の通貨は適正通貨量に厳に限定をすると、こういうふうにいま考えており、この結果を見てこの問題は御批判を願いたい、かように思います。
このままの状態でいきましたら適正通貨量といいましても、需要があればどんどんふやしていく。それともう一つ伺いたい。政府は、信用インフレによって国民所得がふえますね。生産を拡張して、そうして政府の自然増収が非常に多くなるわけです。そうしてその自然増収が多くなると、税金を取り過ぎて引き揚げ超過になるから、日銀の貸し出しをふやして調整しているでしょう。そうすると、また貸し出し超過になるわけです。
○山際参考人 この問題は実はもう多年にわたりまして、いかにして適正通貨量というものを決定するかということは鋭意研究いたしておりますが、いろいろな理論上また情勢の変化があまりにも激しいというような点がございまして、いまだにその結論を得ておりません。
適正通貨量ということはよく言われるのでありますが、適正通貨量ということは理論的にはいろいろな観点からいろいろ言えると思いますけれども、実際の行政面におきましては私はなかなか的確なことは申上げられないと思います。併し私どもが現在の状況の下において考えますならば大体平均発行高で今の状態では四千億台、五千億を切つた程度ではないか。
これはよく世間で言われておりますような、これは適正通貨量というものは一体どういうものであるかという点にかかるわけであります。これは理論的には、御承知のようないろいろな建方が実際あるのでありますが、実際はそういう理論通りには適正通貨量は出て来ない。結局私どもはこれはずつと経験的に現在あるべき姿というものを想定いたしまして、この通貨量ということを頭に持つているのであります。
しからば現在のような管理通貨のもとにおきまして——余談でありますが、金本位制度その他をとつておりますれば、通貨の増減ということは自動的に行われるわけでありますが、現在のように管理通貨をとつております場合には、適正通貨量というものは一体どういうものであるかということが、一つ起つて来るだろうと思うのであります。
私は通貨を……適正通貨量というものははつきり計算はできません。できないが、今考えられる方法は、生産も増加し、貿易も殖えて来ている際に、通貨というものは三千九百億なら三千九百億、三千五百億なら三千五百億というふうにきめることは適当でない。私は物価が上つておれば通貨が殖えてよろしいということは一切申上げておりません。
きのうあたりの日経新聞等に通貨の量の問題が出ておりましたが、名目的な適正通貨量だけにこだわつて貿易の問題を考えてはならぬと思つております。これは日銀総裁あたりに強く要望していただきたいのでありますけれども、一体工業手形の日銀の再割引というようなことを考えて施策をとつておるかどうか。それから倉荷証券による金融などということも考えておるかどうか、その点もひとつお尋ね申し上げておきたいと思います。
○志田委員 適正通貨量はきわめて懐古的なもので、神様でないとよくわからぬというお話でありましたが、それで神様でなければわからぬことをお尋ね申し上げることも不本意でありますので、それでは人間でわかる、今年の年末の通貨量がどういうふうな形で増大すると見ておられるか、日銀の現在の通貨量から見まして、この年末の通貨量の問題が、どの程度増大するように日銀では推定をしておるか、この点をひとつお伺いしたい。
しかしそういたしまする場合におきまして、特にお尋ね申し上げたいのは、一体日銀は今後こういう経済上の変化の現われに対処して、何を適正通貨量と決定して、そして今後の適正通貨量の問題を処して行かれるつもりであるかどうか。一体どの程度の通貨量を適正だとして——客観情勢の変化に対処する適正通貨量としてお考えになつておるかどうか。この点をひとつ特にお尋ね申し上げたい。
○一萬田参考人 適正通貨量というようなことは非常にむずかしいものです。單にいろいろな資料で、そのときにおける適正通貨量を出しても、翌日は違つておる。なかなかある一定の適正通貨量を出すということは、ある一定のときにおいて、こういうふうな資料からすればこのくらいがよかつたであろうという、むしろ私に言わせれば懐古的なもである。
これにつきまして適正通貨量というものが問題になるのでありますが、いろいろの要素を分析して考えましても、具体的に一体幾らの通貨であれば日本の経済情勢にマッチしたものであるかという算出はなかなか困難であります。併しここにこの通貨の発行に大きな働きをいたしまする諸要因を御参考までにピック・アップしたのでございます。資料について若干の御説明を申上げたいと存じます。
○木村禧八郎君 それから今政府の方のお考えになつている金融の調整ですが、これは一応枠を作つて大体適正通貨量というものを推定して、そこで抑えて、それに経済界を逆にマッチさせて行くという考え方のようですが、その場合国内の方の信用政策でそういう点を抑える政策だと思うのですが、為替の方で調整するという考えは今のところ、海外の物価高が国内に波及するのを抑えるため、国内の信用政策で抑えるか、或いは為替届で調整するか
ただ今のは需給の簡單な説明でございますが、しからばこの三千三十六億が適正通貨量かどうかということはいろいろ疑問があるところではございますが、大体私どもとして、昨年が三千百二十五億であれば、昨年の物価、賃金、出産、雇用等から見まして三千億からそう下まわることは、必ずしも適切ではないというように考えます。