ただ私どもが申し上げておりますのは、ここ数十年——いま大漁業会社の利益というふうにおっしゃいましたけれども、各国の沿岸近くで操業いたしておりますものは、結局カツオ、マグロと遠洋底引きでございます。
漁船につきましても大体同様でございまして、大日本水産会の傘下に日鰹連あるいは遠洋底引きその他幾つかの団体がございますが、こういった団体に加入しております船主に属しておる船員の数をあげておるわけでございます。そこでこれを逆に申し上げますと、二十七万名と十七万名の差は、たとえば商船につきましては、そういった船主団体に加入していない所有者に属する船主の船員でございます。