1952-11-27 第15回国会 参議院 水産委員会 第2号
而も農業と違つて漁業はあらゆる自然の現象に向つて、いつ操業しなければならないかわからない状況の下において、生活を維持しつつその漁業に従事しなくちやならない。
而も農業と違つて漁業はあらゆる自然の現象に向つて、いつ操業しなければならないかわからない状況の下において、生活を維持しつつその漁業に従事しなくちやならない。
特に農業と違つて、漁業は仕事を着手するまで見なければならぬので、そういうようなことからいたしまして、この漁業権証券の問題と單なる漁業の金融の問題とにらみ合せて、水産銀行がよろしいのではないかということで、大蔵省とも折衝いたしたのでありますが、なかなかうまく参りません。
漁業の場合においては、同じく働く漁民に漁業権與えて、民主化と生産増強をはかるということにその通りでありますけれども、農業に土地を與えて、みずから働くその立場を法律の擁護によつて確立することができたのでありますけれども、農業と違つて漁業は莫大な資金を要するのであります。こうした場合に政府が農業と比較して、金融措置、これをどの程度にお考えになつておるか。
何故かならば、先程次長のおつしやつたように、現在の團体役員を何も餓にする必要がない、或いはそれを制約する必要がないということは一應御尤ものようでありまするが、これは農業と違つて漁業においては非常に民度が低いということははつきりお認め願いたい。民度が低いが故に、尚一層こういう問題についてはいろいろな面から検討する必要がある。