1995-02-20 第132回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第1号
例えば、有名な足尾銅山の鉱毒被害の場合には、山元での対策が不十分な上、廃水によって生じた深刻な農業被害の拡大防止や回復も行わずに、かえって被害民との小額での永久示談、さらには、被害を被っだ下流の谷中村に土地収用法を適用し遊水池化を進めたのである。
例えば、有名な足尾銅山の鉱毒被害の場合には、山元での対策が不十分な上、廃水によって生じた深刻な農業被害の拡大防止や回復も行わずに、かえって被害民との小額での永久示談、さらには、被害を被っだ下流の谷中村に土地収用法を適用し遊水池化を進めたのである。
これを計画的に遊水池化いたしまして、それとあわせて、雁来新川という、いまのところ普通河川でございますが、逆に豊平川の方に流れることができる川がございます。これを改修して、豊平川との合流点に排水機をつけてポンプ排水をする、その辺の工事を中心にして、伏龍川の総合治水対策事業をやっていきたいと思っております。
それから、それぞれの施設計画関係でございますが、モエレ沼は現状は自然遊水池でございますが、あれにしかるべく公共投資をいたしまして、計画的な遊水池化を図るべく考えてございます。 それと、御指摘の二番目になります雁来新川から豊平川へのポンプでございます。いまのところ開発局の計画は、排水量が毎秒二十トンということではないかと思いますが、ポンプを設置すること、これも計画の中に織り込んでございます。
それをいろいろ足尾鉱山等の鉱毒の問題とも関連しまして、あの辺をできるだけ遊水池化して、治水とそれから鉱毒による被害というものをそこで吸収しようというような方策じゃなかったかと思います。したがいまして、現在の技術から見ますと、必ずしも効率的な治水操作が行なわれるような状況であったかということにつきましては、私どもはかなり幼稚な、単純な調節池であったろうと思います。