1988-04-19 第112回国会 参議院 逓信委員会 第7号
それから放送衛星につきましては、既に先生御承知のとおり、BS2aで中継器にふぐあいが二系統生じまして、現在予備機としてNHKの方に、予備衛星として待機しているという状態でございますが、先ほど申し上げましたように、この中で一番大きな問題になりました進行波管の問題につきましては、これは原因がおかげさまで完全にわかりまして、それの十分な対策をとることができまして、BS2bでは打ち上げ年度を若干ずらしましたけれども
それから放送衛星につきましては、既に先生御承知のとおり、BS2aで中継器にふぐあいが二系統生じまして、現在予備機としてNHKの方に、予備衛星として待機しているという状態でございますが、先ほど申し上げましたように、この中で一番大きな問題になりました進行波管の問題につきましては、これは原因がおかげさまで完全にわかりまして、それの十分な対策をとることができまして、BS2bでは打ち上げ年度を若干ずらしましたけれども
○参考人(船川謙司君) BS2のいろいろな発生しました故障の問題につきましては、事業団、それから当時の東芝が一致協力して原因探求したわけでございますが、これにつきましては、おかげさまで本当に何といいますか、どうしてもわからないことは残念ながら残ったわけですけれども、できるだけの手段は講じまして、例えば一番大きな問題になりましたTWTが途中でだめになった、進行波管が途中でだめになったというようなことにつきましても
それから、数多くの進行波管増幅器といいますか、TWTAと言っております。これは地上からの電波を衛星から地上に向けてまた放送するために電力を増幅するわけでございますが、その増幅するための装置を進行波管増幅器と言っております。
しかも、二つ目の衛星が幸いにして今、進行波管といいますか真空管は三つ働いておりますけれども、一番肝心の姿勢をコントロールするところがバックアップ装置がないままで動いております。 私どもとしては、この衛星の安定度についてはなおまだ不安を持っております。
それから、中継器につきましては、先週、三月十七日の週から試験を開始しておりまして、十七日には受信機系統についての試験、それから十八、十九、二十日と三系統ございます進行波管に火を入れまして試験をいたしました結果、非常に順調に働くということを確認してございます。
百十七度に入れまして、そこでいろいろなチェックをいたすわけでございますが、今御指摘のような、2aで故障を起こしましたTWT、進行波管を含みます中継器につきましては、大体三月中旬ごろからこれに最初の火を入れまして、チェックを始めることにいたしております。
打ち上げた後また悪かったと、既に進行波管の出力低下が問題になっておりますが、どうなのか。また保険の問題も、保険も大変高い保険料率で実質二五%、掛けた保険金は前回はほとんど、大部分は2aの場合は取れなかったわけですね。だからそういうことはないのかどうか、この点について伺っておきたいと思います。
○参考人(岩崎隆君) ただいまお話ございましたようにBS2bに関しまして、B系統進行波管が打ち上げ後におきまして出力低下が生じましてそれに起因をしてB系統に故障が生じた場合には、合理的方法によるてん補措置を講ずる、このてん補措置の中には、打ち上げ保険等保険によってカバーされる部分については、この措置に含めるということで一応のお約束をしているわけでございます。
○梶原敬義君 日経の昭和六十年十一月十五日の記事を持っておりますが、「放送衛星2号b打ち上げ」「予定通り1-2月」、こういう見出してありますが、ここでNHKの林専務理事の談話が載っておりますが、「進行波管の出力が要求性能百ワットのところ九十ワットしかないという事実は残るが、総合性能の点では不安がないという宇宙開発事業団の判断はNHKとしても十分に理解できる。
○参考人(林乙也君) ただいま御指摘のように、本年の十月に入りましてB系統の進行波管の出力の不足というものが明らかになりまして、NHKといたしましてはこれを非常に重大なことと受けとめ、通信・放送衛星機構を通じまして宇宙開発事業団にその状況についての見解を確認いたしてまいったところでございます。その点につきましてはただいま宇宙開発事業団の方からお話のございましたようなことでございます。
○参考人(林乙也君) 五十九年の一月二十三日にBS2aを打ち上げたところでございますけれども、その後進行波管の三本のうち二系統に異常を生じまして、現在一系統によりまして試験放送によって実施いたしておるところでございます。
○片山甚市君 今回の進行波管の出力低下が生じているのはB系統中継器でありますが、このB系統中継器の進行波管は二月から三月にかけて単体で熱真空試験を実施し、良好な結果を得たとされていたものが、九月になって要求性能の出力に満たないということで先ほど説明がありました。これは重大な欠陥が発見されたということであります。それではこれまで一体何のための試験を長時間かけてやってきたのかということになる。
BS2aは何の関係で失敗したかということを考えてみますと、一つは、進行波管の一系統には故障があるが、あとの二系統は大丈夫だと言われたことを信頼した、これが一つ失敗のもとです。 二点目の失敗は、当然掛けなければならない寿命保険。寿命保険を掛けておけば、こういう事態が起こっても、その損害についてある程度のてん補はできたはずなのです。
○奥山政府委員 BS2bにつきましては、2aにおいて生じました故障の経験を踏まえまして、諸措置を講じた上で試験に入ったわけでございますけれども、ただいま御指摘ございましたように、ことしの五月以降の最終試験段階に、受け入れ試験段階におきまして、進行波管の出力が百ワットであるべきところ、九十ワットであるという事実が秋になって判明いたしております。
○川原参考人 その後2bにつきまして、私どもがこの衛星の製作、打ち上げ等を最終的に委託しております宇宙開発事業団にいろいろ文書等をもって照会しましたところ、この2bの進行波管の一本が、確かに出力が契約の条項に達してはいないけれども、全体の最終的なアンテナから出る力は予定の力を出しておりますし、それから、出力が足りないながらも非常に安定した状態にある、打ち上げて、これで十分安定した機能を発揮すると判断
ただいま局長から御説明いただきましたように、BS2bに施しました進行波管内の異常な温度上昇を防ぐという対策は、長期にわたりまして宇宙空間を主にしました試験をしてみました結果、有効であるというふうに我々も判定しましたし、また、宇宙開発委員会特別委員会の方でもそういう御判定をいただいておりますので、我々としましては、同じようなふぐあいが起こる可能性はまずほとんどないというふうに考えております。
宇宙開発事業団におきましては、この報告に基づきまして、BS2aの次に打ち上げます2bの中継器の進行波管に熱を逃すための銅板の取りつけ等の対策をいたしまして、本年の一月十二日からこれらの対策についての有効性の確認をいたすために熱真空試験を開始いたしました。
進行波管はトムソン社製でございます。
2bの進行波管は2aと同じくトムソン社製でございますが、先ほどお話しいたしましたように、2aの故障の原因となりました温度の上昇を防ぐような対策を講じまして十分熱真空試験も行っておりますので、我々はこの進行波管で大丈夫であるというふうに判断しております。
若干違いますのは、その中の進行波管の積み方がちょっと違いまして、TDF1、フランスの方にはトムソン社製の進行波管とドイツのテレフンケン社製の進行波管とを混載する計画と聞いております。そのトムソン社製の進行波管の開発スケジュールに若干おくれを生じましたので、その打ち上げを八六年の七月に延期したというふうに聞いております。
その過程におきまして、三系統の中継器、厳密に申し上げますと進行波管と言うわけでありますが、三つの進行波管のうち一本が若干ふぐあいを起こしかけましたので、予備のもの、スペアと取りかえを行いまして、本年三月十七日に、三系統の進行波管がそれぞれ単独の形では異常なくテストを終了したところでございます。
放送衛星用中継器の進行波管の基本技術に対するNHKの技術研究所の長年にわたる研究、あるいはメーカーに対します技術指導、あるいはこれまでの我が国の宇宙開発計画に携わった国内メーカーの技術力というものの向上によりまして、BS3に関しましては信頼性の高い放送衛星の開発が実施できるのではないかというふうに期待しているものであります。
○参考人(船川謙司君) まず一番今話が出ております進行波管でございますが、これにつきましては、BS2を上げるころには全く国産品でこれに相当するものができておらなかったわけでございますが、その後NHKが資金を出されまして、国内メーカーでずっと研究が続けられておりました。それからまた、事業団も研究開発で、同じメーカーで進行波管の試作をさしております。
○参考人(船川謙司君) これは、結果的には衛星の本体の開発と進行波管の開発が並行して行われまして、いろいろスケジュール調整等で非常に途中苦労いたしまして、それからまたいろんな進行波管のテストの場合に、テスト用の、何といいますか、装置のふぐあいなど起こりまして、いろいろトラブルはあったわけでございますけれども、そういうことは開発の過程でいろいろあることでございまして、そういうことは一応全部何とか処理できて
○参考人(船川謙司君) 先生の御疑問まことにもっともでありまして、我々も不明を恥じているわけでございますけれども、少しまた言いわけがましくなりますけれども、ちょっと事情を言わしていただきますと、この放送衛星の上がる前はすべて通信衛星用の進行波管でございまして、十ワットとか二十ワットとか、そういうオーダーの進行波管を宇宙に打ち上げておったわけでございまして、こういう進行波管の場合には衛星の中に完全に進行波管
それによりますと、二号aが打ち上げられました後、真空中におきましては大気中よりも中継器の温度が上がるということから、中継器の中の進行波管の中の温度が予定以上に上昇いたしまして、陰極に含まれておりますバリウムが蒸発したために絶縁劣化を起こした、その絶縁劣化を起こしたために保護回路が働いて切断されたという結論が出ております。
○奥山政府委員 まず、一系統にふぐあいがあったではないかという点について補足して説明させていただきますけれども、一月十二日から熱真空試験を開始いたしました後、一系統につきましては順調にテストが済みましたが、確かに一系統につきましては、安定性を欠いた状態が起こりましたので、予備のTWT、進行波管と取りかえまして、三月十七日にこれも良好な成績のうちに熱真空試験は終わっております。
こうした点で衛星の信頼性を十分確認する必要があったわけでありますけれども、ところがトムソン社での進行波管の性能試験、耐久試験、これに立ち会っていないじゃないか。それだけじゃない。最終組み立て試験のGE社でやったこの試験についても立ち会っていない。NHKには技術者が相当数おるはずであります。なぜそういうことになっておったのかその理由、そして今にして思えば反省すべき点を感じておられるのかどうか。
○佐藤昭夫君 進行波管のテストの問題というのは、いわば衛星の心臓部の問題じゃないですか、最も肝心な部分。しかし、必要を感じた場合には立ち会うけれども、まあまあそれほどでないものは立ち会わないと。それほどでもないだろうという位置づけになるような進行波管の熱真空試験ですか。私はそう思いません。結局これもメーカー側のその報告を信頼し切ったと、しかしそういうことでは済まされませんね。
○参考人(船川謙司君) 「ゆり」の方でもやはりトランスポンダーからの電波が結局出なくなったというふうな事故が起こったわけでございますが、これはいろいろ故障解析いたしまして、宇宙開発委員会の第四部会の先生方にも御審議いただきまして、これの原因は進行波管ではなくて、進行波管電源のトランスに使っております充てん材と称しますか、我々ポッティングと称しておりますが、そこの経年劣化でだんだん放電が起こってくるというようなことが
トムソンCSFでの百ワットの進行波管でございますけれども、これは新たに開発したものでございますので、開発の初期におきまして当然いろいろなトラブルというのはあるわけでございますけれども、先生御指摘の東芝における試験というのは、念のために東芝でも真空管について試験をやったわけでございまして、これは同じ型のものでございますけれども、現在積んでおります真空管ではないわけでございます。
もちろん、高出力進行波管はフランスのトムソン社である。高圧電源の方はアメリカのGE社である。しかし、これを電源と回路を使って中継器としてまとめ、しかもそれがロケットで上げるいろいろな衝撃、予想されるものに耐えて、なおかつ宇宙空間の中で相当長期間もつ、そういう予想だったと思うのです。
○工藤(晃)委員 これは参考までに伺っておきたいのですが、日経の五月二十日を見ますと、フランスから進行波管が届いたのは予定より十カ月おくれた昨年の一月で、東芝が当初行った性能、品質試験で電源との整合がどうもうまくいかなかった場合も出たということが伝えられておりますが、最初の品質試験の段階で少し疑問を持たれたようなことが実際にあったのかどうか、そのとき東芝とか事業団はどう対応されたのか、参考までに伺いたいと
○船川参考人 ただいま御質問のトランスポンダーの件でございますが、このBS2の計画が固まりつつありました昭和五十五年のころでございますが、そのころには御承知のとおり、日本でまだこれだけの高出力のKバンドの進行波管というものが国産でできる見込みが立ってなかったのでございまして、したがいまして、フランスのトムソンの進行波管を使いまして、それからまた、放送衛星本体としましては、BSの方で三軸につきまして実績
R系統につきましても進行波管の故障、ただし起こっております現象はA系統の場合とR系統の場合とでは違っております。それから、これを駆動いたします電源回路の部品の故障、保護回路の故障というようなことで三つ申し上げたわけでございます。
何カ所、何カ所と申し上げましたには、多少まとめ方によりまして数が幾つにもなったりするということでございますので、例えば電源系の回路の部品の故障というようなことが考えられるわけでございますが、どの部品というようなことを数を挙げていきますとかなり数がふえるという、そういうまとめをいたしますと幾つにもなっていくわけでございまして、私ども大きく申し上げますと、先ほど申し上げましたが進行波管の方の故障、それから
そして、この中継器の中の進行波管という部分がございますけれども、これは電波を増幅いたします一種の真空管でございますけれども、これはフランスのトムソン社の製品でございます。これらを用いておりますが、今回事故を起こしました中継器につきまして、これは日本の中でこれの各種の試験を行っておりますし、また運用を行っていくのに必要な技術資料の開示は受けております。
○参考人(山内正男君) このBS2aの回復の見込みはどのくらいあるかという御質問に対しまして、これは現在鋭意この原因の究明中でございますので、まだ明確なお答えを申し上げる段階ではないんでございますけれども、ただA系統、R系統ともに進行波管が完全にだめになったというわけではございません。
○参考人(山内正男君) この中継器はアメリカのGE社の製品でございまして、その中に使われております進行波管という部分がございますけれども、この進行波管というのは一種の真空管で、電波の増幅を行う部分でございますけれども、これはフランスのトムソン社の製品でございます。
それからもう一つのRの系統につきましては、電源は入るわけでございますけれども、入った後、進行波管と申します中継器の中の機械に過剰な電流が流れるという現象が生じている、これも現象でございます。そういう状態でございまして、何が原因でそういう現象が起きているかということについては目下究明中でございます。