1954-12-03 第20回国会 参議院 運輸委員会 第1号
鋼材の造船コスト引下げ暫定措置が昨年の夏から実施されましたときに、それによつて意外の数量のタンカーを受注しておりますが、今後どういう助成措置を講ずるかというその内容の問題は別といたしまして、何らか政府が助成措置を講ずればそれを一つの契機といたしまして、又まとまつた一つの引合い需要が出現するのではないかといつたようなことから、粗糖リンクと同じ程度の助成が必ずしも絶対的に必要なものでない、相当な効果のある
鋼材の造船コスト引下げ暫定措置が昨年の夏から実施されましたときに、それによつて意外の数量のタンカーを受注しておりますが、今後どういう助成措置を講ずるかというその内容の問題は別といたしまして、何らか政府が助成措置を講ずればそれを一つの契機といたしまして、又まとまつた一つの引合い需要が出現するのではないかといつたようなことから、粗糖リンクと同じ程度の助成が必ずしも絶対的に必要なものでない、相当な効果のある
もう一つは利子の問題でありますが、造船コスト引下げに関する暫定措置要綱というものを大蔵省、通産省、運輸省等が中心となつておつくりになつておるのは、昭和二十八年の八月でございます。これらのコスト引下げに関する暫定措置要綱というものに何ら束縛を受けないで、開銀がかつてに利子の上げ下げができるとお考えになつておるかどうか、この点を承りたいと思います。
○柴田委員 そうしますと、この造船コスト引下げに関する暫定措置要綱を大蔵省、通産省、運輸省かおつくりになつて、そして協議をされておる。
一方、従来の鋼材の補助がなかつた場合、昨年の四月から八月までの間に輸出船としてとれたものは約百十トン、金額にして三十四万ドルでわずかでしたが、八月十五日以降、造船コスト引下げに関する措置がとられましてから一月末までに、予定の九万トンに対して約八万八千トンの輸出船をとつております。
又船舶の建造コストを低減するために、昨年八月以降、造船コスト引下げに関する暫定措置によりまして、造船用鋼材価格トン当り約一万円の引下げを目途といたしまして、製鉄業者に対する日本開発銀行からの融資並びに日銀別口外貨貸しによりまする融資の金利がそれぞれ引下げられましたのに伴いまして、企業努力と相待つて大幅な船価の低減を見たのでございます。
また船舶の建造コストを低減するため、昨年八月以降造船コスト引下げに関する暫定措置により、造船用鋼材価格トン当り約一万円の引下げを目途として、製鉄業者に対する日本開発銀行からの融資ならびに日銀別口外貨貸しによる融資の金利がそれぞれ引上げられましたのに伴い、企業努力と相まつて大幅な船価の低減を見たのであります。
こういう点を考えてみると、結局海溝界全体の問題として、あらゆる方策が造船コスト引下げというところに集中されていない。造船業者もなかなか苦しいということを言つておりますが、とにかくあらゆる面に比較して造船コストが高過ぎる。本年の鉄鋼生産の指数は非常に上まわつて来でおりますが、最近国内におけるくず鉄はだんだん減つて参りまして、おそらく今後三箇月程度の壽命しかないというような状況であります。