1961-10-17 第39回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
その中間で繋駕、速歩馬、トロッター、これがいいというので勧められて、今非常に困っておるのは十勝なんです。国内に種馬がありません。御承知のように、種馬というものは、その子に種つけをするのじゃだめなんです。牝馬はおりますが、トロみたいなものはだめになって、今度新しく輸入するには一千万かかるのです。
その中間で繋駕、速歩馬、トロッター、これがいいというので勧められて、今非常に困っておるのは十勝なんです。国内に種馬がありません。御承知のように、種馬というものは、その子に種つけをするのじゃだめなんです。牝馬はおりますが、トロみたいなものはだめになって、今度新しく輸入するには一千万かかるのです。
これは農馬たけでは馬を増産するのに金の問題等かあるから、できるならこの繋駕競走、速歩馬競走に持っていきたい、これが大体主になっておる。そうしてトロッターというものが日本の農馬改良にそれほど貢献するかどうか、相当に問題があるわけなんでございます。この点を私聞いておるのです。
トロッター協会は、一昨年の三月、十勝、岩手の速歩馬、つまりトロッターの生産する地域の方々が、速歩馬競走も今のような状態ではだめだから、早いトロッター的なものをやりたい。ただしそれには生産地ではとうていそういうふうなものを得ることもできないから、何とか方法をやりたいというようなことで、一昨年の三月、トロッター協会というのができ上ったのでございます。しかし協会としましても何ら資金もございません。
日本トロッターの蕃殖、育成、改良の調査研究並びに指導奨励に関する事項、速歩競走の健全なる発達に関する事項、種牡馬の繋養及び配合の調整に関する事項、種牡馬、種牡馬の購入及び産駒の売買斡旋に関する事項、速歩馬及び速歩競走に関する図書雑誌の刊行に関する事項、会員の親睦、福祉、及び厚生に関する事項、その他……」こういうふうになっております。
大体トロッターというものは、競走馬として見る場合には非常に疑義もあるし、速歩馬としての価値はあると思う。ただこれを農馬に供するということに私は非常に疑惑があるので、そこのところに私たちにはぴんとこないところがあるわけです。それが、技術者としてそういう意見があるとするならば、その技術的な知識も一つその方面から承わりたいと思う。
○井上説明員 速歩馬につきましてのお言葉でございますが、これは実は二十八年に一応種牝馬として入れる計画であつたわけです。速歩馬につきましては、サラブレツト等と違いまして、農業上にも、軍目的の馬の改良とやや異つた農馬改良ということと密接に結びつくという見解を持つておるわけでありますが、これは生産地の農家は直接入れるような金を持つていない。やはりこれを入れますのには六、七十万円かかると思います。
○稲富委員 外国馬を一切輸入しないという先ほど局長のお話がございましたが、聞くところによると、何か速歩馬は輸入するような計画もあるようであります。もしもそういう事実があるなら、この際はつきりしておいてもらわぬと、全然それはやらないのだとおつしやつておると、かえつてお困りになるのではないかと思いますが、その点はどうですか。
○井上説明員 ただいまの御質問は、軽種産馬が一般馬産、農耕用あるいは挽用の馬とどういう関連を持つか、どういう寄与をするのであるかという御質問と考えるのでありますが、競走馬は御承知のようにサラブレツト系統に属するものと、アラブ系統に属するものと、速歩馬のトロツター系統に属するものの三種類がございます。
今はやめております速歩馬としてのアングロ・ノルマンのトロツテユールとかアメリカン・トロツターとかいつたようなものであつたのであります。ただいまやめておる速歩馬につきましては、國営競馬においてはやめておりますが、地方競馬におきましては、この速歩馬が相当出ております。