1981-04-17 第94回国会 衆議院 大蔵委員会 第23号
つまり、そういうことになりますと、やがて五万円札、十万円札の発行の理由づけになり、それを発行することが通貨系列を整えるものだというようなことに発展をいたしますと、それが私は、やがてインフレ心理というようなことに向かってくる、こういうことを考えますので、構成比の問題を理由にすることが適当かどうかという実は問題意識を持っておるわけでございます。
つまり、そういうことになりますと、やがて五万円札、十万円札の発行の理由づけになり、それを発行することが通貨系列を整えるものだというようなことに発展をいたしますと、それが私は、やがてインフレ心理というようなことに向かってくる、こういうことを考えますので、構成比の問題を理由にすることが適当かどうかという実は問題意識を持っておるわけでございます。
臨時通貨法の改正それ自体は、百円硬貨を発行するということなのでありますが、先般当委員会であなたに御質問をした際には、一万円札と五千円札——一万円と五千円はこの国会のごやっかいにならずに私ども勝手にやります、百円だけは一つ審議して下さい、こういう点が、どんなに法律やあるいは規定がきめられておっても、通貨系列全体の問題から言うと、いかにも不備な格好をなしております。
○横山委員 そうしますと、百円硬貨の問題か今いわれているわけですが、常識的に考えると、百円硬貨を出して、百円硬貨、五百円札、千円札、五千円札、一万円札という一つの通貨系列をお考えになっているように私どもは理解をしたわけでありますが、この法案と五千円札、一万円札については一応切り離した考えに立っておられる、こう理解してよろしゅうございますか。
通貨系列の立場からいいましても、貨幣価値の問題からいいましても、現在の各国の例から考えましても、一万円札が銀行券として発行されて決してバランスがとれないものでないことは、これはもう明らかであります。ただ現在の情勢においてどうしてもこれは発行しなければならぬ、そういう物理的な問題はないわけでありますから、何らかの支障があるならば、それを押してまで発行する必要はない。
しかも、今日になってこれらの通貨系列を変えて、一万円、五千円並びに百円硬貨を発行するということは、少くとも今日与野党の間に、あるいは政府と野党の間に、本会議において、委員会において、インフレの危険性ありやなしやという痛烈なる論戦がなされております最中にこの話を聞くということは、私はまことにこれは重大な問題だと思うわけであります。
特に国民生活に影響を与える最近の物価の上昇について、一万円札やあるいは通貨系列を整えるなどということを考える前に、今の物価上昇をどうやって押えるかということについて政府は積極的な政策や大臣の抱負なりを発表して、そうして国民に安心をさせる。それに必要な手をどんどん打っていくということの方が大事な時期ではないだろうか。
これは、政府の方が、去年から、百円銀貨以来通貨系列を整えるために、ときどき国民の意向を打診するためのPR運動をやっておるのではないかという感じかするわけです。その結果、私は、国民経済に心理的な悪影響を与えていると判断をするわけですが、大蔵大臣は、経済安定や国民心理の動向について悪影響を与えたというようなお感じはお持ちになっておりませんか。
ただ心配しているのは、あなたの方の理由の中で通貨体系を、あるいは通貨系列というものを整えるというような考えがあって、そこからこの考えが出てきているのではないかという点をお聞きしたいのです。こういう問題を取り上げる場合は余り思いつきでやってもらいたくない。