1985-03-27 第102回国会 衆議院 安全保障特別委員会 第3号
特に一番先に申し上げました戦術核、あるいは戦場核と言ってもいいわけですが、これらの小さな核兵器について、現在我々の知っているところでは、アメリカもソ連も戦術核については通常兵器化が進んでおりまして、どこを移動する部隊にも、どこを走っております艦船にも搭載されていると考えております。
特に一番先に申し上げました戦術核、あるいは戦場核と言ってもいいわけですが、これらの小さな核兵器について、現在我々の知っているところでは、アメリカもソ連も戦術核については通常兵器化が進んでおりまして、どこを移動する部隊にも、どこを走っております艦船にも搭載されていると考えております。
どちらかといえば、アメリカもソ連もそうなのですけれども、通常兵器化をねらっておりますし、それから各部隊とも装備の中に核兵器は含まれてしまっている。例えば、アメリカ海兵隊の上陸作戦のマニュアルで核兵器の携行量をはっきり示してあるわけです。例えば、核砲弾が幾ら、核地雷を幾ら持っていくということをマニュアルの中で示してあるくらいです。
ただ、それは現在の米ソとも考えております戦略が核兵器の通常兵器化でありまして、それをコンバインする戦争に将来持っていきたい。いままで開発をされた兵器で全く使われないで済んだ兵器というのはございませんので、それを組み合わせた戦略というのを考えつつあることは確かであります。
同時にオネスト・ジョン自体についても、いわゆる硝安爆薬換算にいたしまして相当大きなものであったものが、最近は非常に小さなものも作られつつあるという形で、通常兵器化しておる。そういう意味からいって、日本の地理的条件等からするならば、理論的な憲法上の解釈の問題としては、すべてが違憲であるという観点には私どもは立ちません。
私はたまたまオネスト・ジョンについては、さいぜんも御答弁申し上げましたように、最近のアメリカにおいては各師団がそれぞれこれを装備するような、通常兵器化しており、(矢嶋三義君「私の質問に対して答えて下さい」と述ぶ)また同時に、着弾距離もきわめて短かいというような点から、憲法上の解釈としては自衛の観点から持ち得るものではなかろうかという事例をあげたのでございまして、現実の一つ一つの問題になりますと、これは
○森元治郎君 そうすると、総理がかねがね国会でおっしゃられたことからだいぶ後退されて、自衛権の範囲内の有効な手段、しかも兵器の科学的進歩の段階から見て、核兵器の一部はどうも持てそうだ、攻撃はしないのだと、そういうのは兵器発達の常識だというようにお認めになったようですが、おそろしいことは、この兵器というものはどんなおそろしいものでも、だんだん進歩すれば通常兵器化する傾向にあるのです。
そこで、今後原子兵器の通常兵器化、こういう進展に伴って、打ち込み等に対する政府の態度とか、あるいはまた、規定に対する政府の態度の決定、こういうようなことについても、首相渡米の際に、いろいろと会談の内容にならうと思うわけです。これに対する首相としてのお考えをお伺いしたいと思います。