1957-02-21 第26回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第5号
こういうわけでございまして、初めにも申し上げました通り、遠隔の地へ置きますと、多額の国費をかけて作りました原子炉をほんとうに使うことができなくなるおそれがございます。そういうわけで、私たちはできるだけ近い所へ原子炉を置きたい。いろいろ三十五カ所の土地を調べたのでございますが、なかなかいい土地がございません。
こういうわけでございまして、初めにも申し上げました通り、遠隔の地へ置きますと、多額の国費をかけて作りました原子炉をほんとうに使うことができなくなるおそれがございます。そういうわけで、私たちはできるだけ近い所へ原子炉を置きたい。いろいろ三十五カ所の土地を調べたのでございますが、なかなかいい土地がございません。
なお同時に、幸い御承知の通り最近アメリカの軍備拡張と厖大な物資の需要から、国際物資が一様に非常な値上りをいたしまして、しかも日本に対するところの買気がきわめて活発でありまする関係上、ただいま御指摘の通り、遠隔の地から求めることによつてコストが若干高くなりますけれども、それによつて輸出を阻害して行くというような段階には立至つてないのであります。
從いまして九州地方の今までの災害というものは、御承知の通り遠隔の地にありますために、日本のいわば孤島、こういうことでありまして、災害地がありましてもなかなかそこまで手が届かない。みんな東京の新聞にあまり出ないということから、政治的な手が打たれなかつた。東北地方の災害だつたら東京の新聞に載せるので、相当な手が打たれましたけれども、こういう九州全土の災害のことは載らぬこともございます。