1958-09-09 第29回国会 衆議院 法務委員会 第10号
過日来問題になりました通り、総評が全国下部労組に対して、ことに日教組に対して、来たる九月十五日には一斉に授業を拒否せいとの指令を出しておる。しかも天下にこれを豪語して、授業を拒否せしめると言っておる。はなはだしきに至っては、自分らの子供ではあるかしらぬが、関係者の子弟は学校へ出さないとまで言って、教育を一切ストップさせようという悪らつなる計画をたくらんでおることが明瞭になっております。
過日来問題になりました通り、総評が全国下部労組に対して、ことに日教組に対して、来たる九月十五日には一斉に授業を拒否せいとの指令を出しておる。しかも天下にこれを豪語して、授業を拒否せしめると言っておる。はなはだしきに至っては、自分らの子供ではあるかしらぬが、関係者の子弟は学校へ出さないとまで言って、教育を一切ストップさせようという悪らつなる計画をたくらんでおることが明瞭になっております。
○亀井政府委員 御指摘の通り、総評のスケジュールに伴いまする各産業別の争議というものが進展して参ってきているわけであります。
御承知の通り、総評三百万人といわれておる組合員中、その二分の二を占めておるのは、公務員またはこれに準ずべき身分の人たちであります。申すまでもなく、これらの人たちは、その身分上当然の帰結として、ストライキ権はもちろん、団体交渉権さえ持っていないものが多いのであります。
この点に関しましても、私はばく然と信念とは何だというような問答をしようという考えはありませんので、具体的に申し上げますと、昭和三十一年は、すでに新聞紙でごらんの通り総評を中心として官公労等の賃上げ春季闘争炉計画されておる。世情はまことに騒然としております。
御承知の通り総評並びに社会党がしり押ししておられると思われる三月ゼネストを目標に春季の賃上げ闘争が企図されております。私どもの手に入ったところの資料によりますと、この参加人員は官公労を合せて無慮二百九十一万二千名に達しているということでございます。なお情勢のいかんによりましてはさらに六十万名近い者が参加するということでございますが、まことに憂慮すべき問題でございます。
しかし御承知の通り、総評は全国的の組織であり、あるいはその中には中立組合もある。あらゆる労働組合が包含されております。ただ高野構想という考え方一つで、これを共産党の指導あるいは共産党の示唆があつたからやつたというような公言をする。それで労働委員会においても問題になりましたが、われわれはこれをおそれるのであります。何もかも反政府的だ、何もかも一緒に考える。
これは労働組合にとりましてはゆゆしき大問題と相なるのでありまして、御承知の通り、総評を初め他の労働組合は、ほとんど神経質と思われるくらいごの法案の提案のいかんについては関心を持つておるのであります。