1953-11-04 第17回国会 参議院 予算委員会 第2号
○国務大臣(吉田茂君) 先ほども申しました通り、池田特使は日本の事情を説明に参つたのでありますから、各般の教育問題その他についても話はいたしたでありましよう。併しながらことごとく私がこうしろああしろという指図をしたことはありません。又その結果今の愛国心を涵養することは当然の話でありまして、何も今日において事新らしくできたわけではない。
○国務大臣(吉田茂君) 先ほども申しました通り、池田特使は日本の事情を説明に参つたのでありますから、各般の教育問題その他についても話はいたしたでありましよう。併しながらことごとく私がこうしろああしろという指図をしたことはありません。又その結果今の愛国心を涵養することは当然の話でありまして、何も今日において事新らしくできたわけではない。
○吉田国務大臣 しばしば申す通り、池田特使は日本の事情を説明に行つたのであつて、交渉に行つたのではないのであります。またロバートソン国務次官補からもアメリカの事情を聞いておるのであります。すなわちその要するところは、一方的に交渉をいたしておるのではなくして、内外の事情を研究に行つておるのであります。
外務大臣は、MSA交渉とこれとは関連がないという御答弁でありましたが、御承知の通り池田特使は、外交旅券を所持して、特使としてアメリカへ行かれております。個人の資格という簡単に割切れるものではないのでありまして、特に相手のロバートソン氏の公的立場から申しましても、この会談はきわめて重要な、国策に直接ないし間接の影響を持つものである。これは常識上考えられます。