1961-04-04 第38回国会 衆議院 内閣委員会 第20号
ただ最初の国防会議で決定いたしました国防の基本方針におきましても、すでに田口さん御存じの通り、国力、国情に応じて増勢をはかる。増勢には人的、質的、物的とございますが、それは中心を質的改善に置く。質的改善ということになりますれば、近代装備という事柄が出て参るわけであります。その近代装備の一つとしてミサイルが出て参るわけでありまして、必ずしも義務づけられたというようなものではないわけであります。
ただ最初の国防会議で決定いたしました国防の基本方針におきましても、すでに田口さん御存じの通り、国力、国情に応じて増勢をはかる。増勢には人的、質的、物的とございますが、それは中心を質的改善に置く。質的改善ということになりますれば、近代装備という事柄が出て参るわけであります。その近代装備の一つとしてミサイルが出て参るわけでありまして、必ずしも義務づけられたというようなものではないわけであります。
従いまして国防会議等で当初に基本方針を定めました通り、国力、国情に応じたわが国の国土の自衛という観点からものを考えて参らなければなりません。従って、かりに各般の核からくる攻撃の脅威があったにいたしましても、私どもといたしましては、わが国の国情、国力に応じた範囲内においての自衛はいたしますが、それ以外には集団安全保障体制の力により抑制しあるいは防御をする、これが基本観念でございます。
防衛長官が申しました長期計画について検討中だということは、実は現在持っております防衛計画の根本方針は、先ほど申した通り、国力あるいは国情に応じて変動する、それについて具体的にどういうふうな計画を作るかということについては、三十三年から三十五年までを何とした、一部は三十七年までのものもございますが、これは第一次の防衛計画として具体的に作っております。
(木村禧八郎君「期待じゃないですよ、義務でしょう」と述ぶ)今度安保条約の改定になりますが、日本の防衛力はやはり日本自体の、先ほど総理の言われました通り、国力、国情に対応した防衛力を、それに対応して漸増することに相なっておることはこれは当然であると思います。
社会保障政策を拡充していくというようなことも考えておりますし、あるいは経済基盤を強化して、経済の安定した基礎における拡大を考えていくというような諸施策を、この三十四年度の総予算には当然重要施策として盛り込むつもりでおりますが、そういうことによって民生の安定もし、また、わが日本の持っておりまするこの狭義の防衛力というものも、決して十分ではないのでありますから、それらの改善や充実を必要とするものは、従来通り国力
そこでそういう前提として、今度の三十二年度の予算も取り扱われ、また、低所得階層に対するいろいろな施策を講じたわけでございますが、御承知の通り、国力に限度がございまして、それらが藤田委員の御納得のいくまでは参らないと、また、私どもといたしましても、今日十分どころか相当額まで来ておるとは考えておりません。
○国務大臣(吉野信次君) まあ軍備の方の関係と、この運輸省設置法の関係というものの論理上の連絡はあるといえばあるし、ないといえばないようなことでして、その点については、私もこの席上で憲法調査会法案の場合において、今お話の通り、国力相応に、あるいは九条を改正してどんどんふやすのだということを申したことはないのでございます。
三の制度を今日の財政の見地からして再検討をする考えがあるかないかというお尋ねでございますが、これはいろいろ考えてみましたが、過去八年の間、非常に辛苦をいたしてここまで校舎の設備もあらましでき、そしてこの制度が一つの落ちつきを見ておりますので、これをまた後退せしむることは、非常な混乱が多くして、そして財政上のこの緊縮の趣旨に沿うようになる効果が割合に少いのでないかと考えられますので、これは、お話の通り国力
私の方は実際仕事をやりまして、国内においては一つの独占的の地位を持っておりまして、専売公社あるいは国鉄と同じ立場において仕事をしておると見てもよろしいかと思うのでありまして、その部面におきましては、あるいは多少の改訂を見ましても相当の仕事ができるのではないかと忍べのでありますが、国際線に関しましては、先刻もお話がありました通り、国力が非常に少い。
○国務大臣(吉田茂君) 目標は、只今申した通り、国力如何及び外界の事情如何。外界の事情が、日本の自衛が非常に危険にさらされたという場合には考えざるを得ないと思いますが、現在のところは、この防衛方針でたくさんであると私は確信するものであります。
○吉田国務大臣 政府の方針は絶えず申しております通り、国力の増加に従つて防衛力を増す、漸増する。漸増をするに従つて米軍は引揚げる、その方針はきまつておるのであります。しからばどういう計画を今持つておるか。防衛計画にしても——あるいは防衛計画のごときは、これは国外の状況にもよることであり、国内の情勢にもよることでありますから、時々そのときの事情に応じて増減することは免れないところであります。
ゆえにただいま申した通り国力がこれを許すならば、今日ただちにでもみずから防衛する力を養いたい。
故に防衛力の漸増計画は立ちましようが、現在においては今申す通り国力の培養ということが肝腎でありますから、この線で参ります。
この再軍備については、お話の通り国力の発展とともに再軍備の方向に向い、しかしてまた、その再軍備をなすがためには、完全なる再軍備をいたさなければならないのであります。中途半端な再軍備をなすということは、いたずらに共産主義者を助けることになるのであつて、私の賛成しないところであります。
軍備をいたしましても、これが国際上の信用上、何ら日本国民が侵略の意図を持つていないといたしますならば、確かに総理の言われる通り、国力に応ずる軍備をいたすべきであると考えるのでありますが、ところでこの自衞権の問題につきましては、総理は私としてはできるだけの財力を傾けて、日本の自衞権は守るべきものだと思うということを、衆議院の予算委員会で答弁をいたされておるのであります。