つまり、楠木正成公というのは、皆さん御承知のように、室町幕府そして北朝に反抗したということで逆賊の扱いを受けておりましたけれども、しかし織田信長が天下を取って評価が一変をして、さらに徳川時代になると、室町時代には逆賊であったと言われていたのが今度は忠臣、忠実なる臣下というような評価がなされました。
価値基準といいますのは、戦前と戦後で、例えばの話ですが、足利尊氏は戦前は逆賊だ、だからこれに関するものは、価値があるものでもランクが低い。戦後になると逆賊も何もない、南北朝の正閏論の中での問題だということで客観的に扱われますと一ランク下である必要はない、こういうことになりますね。
逆賊であった西郷さんの汚名をそそぐということで大赦のときに、西郷さんは判決を受けたわけではございませんので、一種の行政措置として正三位という逆賊と言われて死んだときの正三位の位をその日から将来に向かって贈られておるのであります。いわゆる恩赦と同じ将来に向かっての措置でございます。
それが明白になったときには、私たちが今後この地に住めないだけでなく、子孫代々、売国奴または逆賊、その他ありとあらゆる悪口を聞くでしょう。人は本能的に自分のからだと自分の名誉を惜しむのは、野党議員であろうと、与党議員であろうと、政府にいる方だろうと、すべて同じです。私たちも、自分をかわいがり、名誉を重んじ、自分の将来を重んじ、自分の将来を大切にします。
それはあなたが何十年前に習われたのか知らないけれども、われわれもそういうような皇国史観——日本の国は天皇が治めて、天皇に忠義を尽くさない者は逆賊だ、こういうような考え方の教育を受けてきて今日に至っております。そういうような教育が間違ったからああいうような戦争という状態に入っていったんだ、そういうようなことを私たちは考え、反省をしている。あなたはそういうような教育を受けた。
そこで本日ここに決議を行ない訴えるとともに、逆賊不逞の“中央公論”撲滅のために総決起してもらいたい。」こう言っております。 なお赤尾敏がこう言っております。「今回の「中央公論」のやったこのふざけた行為をだまっていれば、くせになる。このままでおさまりはつかない。池田首相も警察もあてにならない。」――あなたはあてにされていないんです。「これは国民裁判で死刑にすべきである。」
南北戦争においても偉人であるリンカーンは逆賊として殺されました。原敬が死なれましたときも、これが実に逆臣のごとき感じをもつて迎えられたのでありまして、また浜口雄幸氏のときもそうであるのであります。私はこういうことは直接行動でなくして、国会というものがありますがゆえに、ここで大いに闘つていただきたいと思います。
、お願いというか、見解を申添えたいことは、本法案の内容は支離滅裂だということ、教員俸給について大幅に国庫補助金制度を採り入れることは、その精神においてよろしいけれども、他の連関がみな考えられていないということ、国庫負担の美名に隠れて教員を国家公務員とし、教員の国家統制を布かんとすること、これは今まさに行われている民主政治を敵視するに等しいということ、曾つて絶対主義の下では、天皇政治に弓を引いた者は逆賊