また秋芳町を中心として大田演習場全面返還期成同盟が組織され、八月一日には秋芳、美東両町民が反対総決起大会を開く等、反対運動は次第に拡大しつつあるように感じられました。
○参考人(井出央君) それはやはり山梨県知事が返還期成同盟の会長になっております。県会議長が副会長、それから地元の吉田市長も副会長、鳴沢村ほか四ヵ村組合長も副会長になっております。そのほか県会議員が参与になっております。それから代議士が顧問になっておる。各関係町村の議長が常任実行委員で、村長はまあ常任委員。
○参考人(勝俣進君) 先ほどから申し上げたように、B地区返還期成同盟というものは、まあ地元を中心としました県民運動でありまして、県が、もちろんこれは知事が会長でありますので、知事も関係がありますが、県庁の私ども部局におりましてそのことを指導するとかという立場にはありませんので、もちろん知事の意を体しまして仕事はしますけれども、まあ仕事の性質上あるいは現地の人たちを指導するというようなことは差し控えなければならぬというようなこともあります
そうして富士山麓の演習地の返還期成同盟というものができました。知事もこれに参加しておったわけでありますね。あなたの今御返答ですと、行政官としてそういう運動には入らんのだ、こういうお話ですが、初期の返還期成同盟の運動の中には、知事も入っていられる。その点はどのようにあなたの方ではお考えになっておるのですか。
従ってわれわれは知事が返還期成同盟の会長であるとかどうであるとかいう末節の問題でなく、あっさりここは決心をいたしまして、アメリカの演習地としてのA並びにB地区は返還を要求すべきものであると考えるのでありますが、これについて長官はどういうふうにお考えになるか伺いたい。
しかも今日千島及びこの諸島の返還請求に対しまして、北海道議会、北海道議会議長、北海道知事並びにいろいろな返還期成同盟というようなものからも請願が出ているようでありますが、こうした場合に、当水産委員会が、この問題を単に水産問題にのみ局限して考えても悪いし、これはやはり日本全体の問題とも大きな関連を持たせて考察しなければならないと思う次第であります。