1948-11-25 第3回国会 衆議院 本会議 第20号
私は、近代税制においては、近代文明國家としては、どこまでも直接税中心主義であらねばならぬというふうに考えております。しかしながら、現在のような敗戰の窮乏経済のもとにおいては、直接税中心主義では、現実に財政問題というものは解決し得られないのであります。
私は、近代税制においては、近代文明國家としては、どこまでも直接税中心主義であらねばならぬというふうに考えております。しかしながら、現在のような敗戰の窮乏経済のもとにおいては、直接税中心主義では、現実に財政問題というものは解決し得られないのであります。
一体、近代文明國家の税制において、所得税中心の直接税体系がその大宗をなし、根幹であるのが通例であります。直接税が五割を上まわるというような國家は、大体において未開國、後進國に多いのであります。私のごく大ぜつぱな計算によりましても、タバコ益金、取引高税を間接的消費税として算定いたしますのに、直接税一〇に対しまして、二十二年度において間接税一二、今次予算においては、一三という率を示しております。