1957-11-15 第27回国会 衆議院 議院運営委員会図書館運営小委員会 第2号
まことにお言葉を返すようで、恐縮でございますが、古い図書館は文字通り図書を収集して、しかも保存するということであったのでありますけれども、今日の近代図書館におきましては、もちろん図書の保存をいたしますが、同時に雑誌というと、いろいろございますけれども、結局専門の定期刊行物、逐刊物、ないしは雑誌にもならない各研究所の報告書、こういうものがむしろ重視されておる。
まことにお言葉を返すようで、恐縮でございますが、古い図書館は文字通り図書を収集して、しかも保存するということであったのでありますけれども、今日の近代図書館におきましては、もちろん図書の保存をいたしますが、同時に雑誌というと、いろいろございますけれども、結局専門の定期刊行物、逐刊物、ないしは雑誌にもならない各研究所の報告書、こういうものがむしろ重視されておる。
中には副館長も衆議院で言っておられたように、図書館の使命は、近代図書館というものは実用に供する最も斬新なものに主力を持っていくのだと、こういうことを言っておられたと思うのです。そうすればこうなってくれば、図書館というものは旧来の図書館の考え方の通りに、古い書物を集めてそうして取っておくところと、こういうような結果になると思うのですが、その点どういうふうにお考えですか。
それからなお、ただいまのお尋ねにもございましたように、近代図書館の使命は、旧来の図書館の使命というものは、資料の保存ということにございまして、保存をするには使わせないのが一番いいのでありまして、これは完全な保存になるわけでありますが、近代図書館におきましては、これはむしろ資料を利用せしめ、いろいろな意味において利用せしめる、情報の提供もその一つでございます。
こういう人を図書館という―もちろん近代図書館としては、ただ図書を集めて閲覧に供するばかりでなく、これを積極的にいろいろ応用方面に利用される新しい分野のあることは、もちろんでございますけれども、特殊なそういう国家的目的を達成する必要があり、そういう機関を一般的なものの中に含めるということは、やはり実際上非常な不便があるのではなかろうか。
近代図書館としては、書物を集める、資料を集めるということが主でなくて、進んで実用に供するというのが、近代図書館の任務であるということを言っておる。
それから、さっき近代図書館のあり方についての御説明があったのですが、リフアレンス業務というものが最近非常に活発になってきている。われわれも大へん便益を受けているわけなんですが、やはり図書館と情報センーターとの混淆ができると思うのです。それと、三十四条ですかで、「緊密に協力しなければならない。」
そこで、国立国会図書館におきましても、もし科学技術の事項についてリファレンスがありますと、国立国会図書館の資料によりまして御回答申し上げるばかりでなしに、これも近代図書館の特徴でありますが、その類縁の機関はすべて図書館にリファレンスすることになるわけでありまして、そういうものとの協力のもとにおいて、あるリファレンスに対しては、できるだけ完全な回答がなされております。
あるいは戦前の図書館あるいはヨーロッパ大陸の図書館にはそういうことを使命とする図書館もございますが、今日の近代図書館は、むしろ利用の面に重点があるのでございまして、保存と同時に利用せしめる、しかも保存と利用は矛盾する概念でございますが、これを調整して、保存を保障しつつ利用に重点を置くということが、近代図書館の使命なのでありまして、図書館なるがゆえに利用の面に事欠けるということはございません。
またあの建物をそのまま残して新しき図書館にすると言いましても、何しろ古い計画と古い建設になっておりますので、近代図書館として生きてゆくには、相当経済的にも困難なものであろうという気がしております。
私どもの方の計画といたしましては、普通の図書館等でお買いになるものは比較的簡易に買えて、そうして自分のところに置いておきたいというものは、これはそのままにしておいていいのでありますが、金のかかるもの、またまれに使うもの、また部数の世界的にいっても非常に少いものというものは、まず一ところにこれを置きまして、そうして必要な者にはすべて自由に簡便に用いられるようにする、こういう方法をとることが、実際近代図書館
近代図書館におきましては、本を読ませるというだけではなくて、図書館にある資料を写真等によつて複写をいたしまして、これを手軽に人々の手に得させるということと、それからマイクロフイルムによつて書物を写すところの施設をするということが、かなり重要性を持つて来たわけであります。この三月末現在までに六万五千百四十二こまのマイクロフイルムを希望によつて写真複製をいたしました。
たとえば和本につきましては、その問題が強いのでありまして、それは若干の職員がやつておりますけれども、近代図書館として誇るべき設備まではまだ及んでいない、いわば、はずかしいという状況であります。新聞紙などにつきましては、腐敗に対する防備も実はよくできておりません。これは漸次努めるつもりでございます。
そこでまあこういうことを考えて行きますると、近代図書館をやる上に不適当であり、而も四囲の情勢から見てここは長く住むことができないと考えますると、如何にすべきかということになりまするが、これはもう何としてもその職能を完全に発揮いたしまするためには、この国会の脇へ持つて来て造るということを考えなければこの図書館に永久の生命は生れて来ないという気がいたします。
殊に近代図書館として相当の工夫がされまして……、外国の図書館というものもいろいろな構造はありますけれども、結局威嚇的に非常に嚴然たる図書館ができるのと、丸尾根が輝いて窓がきれいに並んで如何にも図書館らしく立派であるのと、表を通る人はそう思うでありましようけれども、実際はそういうふうに造りましても、図書館は古代の図書館で、近代的な能率を発揮することができないということになりますと、それと違つたところの
書物類似の蓄音機のレコードだとか、実物を写した映画のフイルムであるとか、あるいはまた地図であるとか、古文書であるとかいうようなものについても、近代図書館として必要なくふうをしなければなりません。その結果また写眞に写す。マイクロ・フイルムにいろいろな文献を写し取つて、また保存したり、世界に紹介するという計画も持たなければならぬ。