2011-03-09 第177回国会 衆議院 法務委員会 第2号
○江田国務大臣 主権国家は何だというのはなかなか大きな御質問ですが、私は、これは世界史の歴史の中で、ウェストファリア条約ですか、その後、近代主権国家というのが生まれてきたということだと思いまして、領土と、そして国民と、そしてそれぞれの国の自立権といいますか、そういう主権というものがあるんだと思います。
○江田国務大臣 主権国家は何だというのはなかなか大きな御質問ですが、私は、これは世界史の歴史の中で、ウェストファリア条約ですか、その後、近代主権国家というのが生まれてきたということだと思いまして、領土と、そして国民と、そしてそれぞれの国の自立権といいますか、そういう主権というものがあるんだと思います。
近代主権国家、その中で私どもは生活をしておるわけでありますけれども、グローバリゼーションと情報化の波にこの近代主権国家が洗われているわけでありまして、今や国家は小さ過ぎる。
つまり、日本国憲法制定の経緯を振り返って、現時点で、EUという経済統合から通貨統合、政治統合へまで進もうとするヨーロッパの憲法事情調査によって、今、近代主権国家とは何かということを調査し、加えて、二十一世紀の日本のあるべき姿の意見聴取を通じて、日本という国家が今国際社会においてどのような位置にあって、二十一世紀に日本と日本人が何を価値としてどのような国家の体制をつくるか、日本人として、アジア人として
専制と隷従、圧迫と偏狭、恐怖と欠乏からの自由を保障することもまた近代主権国家の原則でございます。 押しつけ憲法論というのがございます。自主憲法制定論というのもございます。
その意味で、日本の憲法が、近代主権国家の不可分の権利と考えられた軍事権を否定した、警察力以上の暴力装置を持たない国家として機能するということを宣言した、それが今、可能になってきた時代が来ているということ、そこに新しい国家像が出てきているのではないかと思うのですね。 それは別の言い方をすると、人々がグローバルに関係を持って、国民性を主張する前に地球人として機能しなければならない関係が出てきている。
このように、現在、世界で進行しつつある状況の根底には、何世紀に一度とよってよい大きな歴史的な変化といったものがあるのではないか、十八世紀以来の近代主権国家、国民国家という枠組みが今大きく変わってきているのではないだろうか、こういうように感ぜられるわけであります。
これは単に東西冷戦の終えん、一九四五年以来の東西対立の終えんであるばかりじゃなくて、十八世紀以来の近代主権国家を軸にした国際体系自体の古い世界の崩壊なんだ、そう申し上げていいと思います。それがボーダーレス世界の登場でありECの登場であり、あるいはECとASEAN、さらにコメコンがこれに一緒になりますね。