2009-04-08 第171回国会 衆議院 外務委員会 第7号
辺野古沖合案であれば、リーフの外の深い海を埋めなければならず、技術力の乏しい地元土建業者が出る幕は余りございませんが、沿岸案であれば、浅いイノーの埋め立てであり、地元業者の出番がある。そこで、住民への騒音被害や危険を軽減するという大義名分のもとに、もう少し沖合に移動させて地元業者のうまみをふやそうというのが知事並びに名護市長の沖合移動案でございます。
辺野古沖合案であれば、リーフの外の深い海を埋めなければならず、技術力の乏しい地元土建業者が出る幕は余りございませんが、沿岸案であれば、浅いイノーの埋め立てであり、地元業者の出番がある。そこで、住民への騒音被害や危険を軽減するという大義名分のもとに、もう少し沖合に移動させて地元業者のうまみをふやそうというのが知事並びに名護市長の沖合移動案でございます。
それとの関連で、大臣、一九九六年のSACO合意から十年以上が経過しても、例の辺野古沖合案が実現できませんでした。大臣は防衛庁長官も歴任されました。今度の新規立法との関連で、SACO合意の辺野古沖合案が実現できなかった原因あるいは理由について、大臣の率直な見解を聞かせてください。
そして、日米両政府は、二〇〇五年十月二十九日の日米安全保障協議委員会、2プラス2でまとめた在日米軍再編協議の中間報告で、日米がさきに合意した普天間飛行場の移設先であった名護市の辺野古沖合案を名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設することで正式合意をいたしました。
これが辺野古沖合案と私は理解しております。その後、環境団体などの海上阻止行動でとんざする、こうした背景もあって四年余りたっても何も進展しない、こうした理由があるのだと私は想像しています。 そこで、私たちもキャンプ・シュワブ内に入って、滑走路の位置とか埋め立てる場所とか、詳しく説明を受けました。そこで分かったことは、飛行ルートが住宅地に近いと。
私は、このキャンプ・シュワブ案とそれから従来の辺野古案ですね、要するに辺野古沖合案のその違いというか、メリット、デメリットと言いましたけれども、一つは、やっぱり従来の辺野古沖案は相当サンゴ礁をつぶします。それから、沖合二・数キロメートルでありますから、深さが四十メーターぐらいのところを埋め立てていきますから、膨大な工事費が掛かります。
しかし、その後、今の稲嶺県政になって、条件つきで普天間基地の県内移設を受け入れる、こういうことになり、九九年の閣議決定、先ほど申し上げました十二月の閣議決定によって、日本とアメリカと沖縄県と、そして地元の名護市、すべての当事者が合意した形で、現行の辺野古沖合案が実行に移されることになったんですね。