1984-04-24 第101回国会 衆議院 農林水産委員会 第11号
現在の日本の農耕地土壌の置かれている状態を実に的確にあらわした例えではないかというふうに私は思います。常に支える努力をして初めて荷車は坂道の途中でとまることができ、さらに努力をすることによってそれは前へ進んでいくということではないかと存じます。適切な土壌管理に支えられて初めて農林業は永続性のある産業であり得るわけです。
現在の日本の農耕地土壌の置かれている状態を実に的確にあらわした例えではないかというふうに私は思います。常に支える努力をして初めて荷車は坂道の途中でとまることができ、さらに努力をすることによってそれは前へ進んでいくということではないかと存じます。適切な土壌管理に支えられて初めて農林業は永続性のある産業であり得るわけです。
したがいまして、ひとしく植物がはえている土地でありましても、自然土壌と農耕地土壌とは内容的に区別さるべきであると申せます。
それから今度は、事実、現在、水田を目的とした土壌調査、それから畑を目的とした土壌調査というものも、そういうふうな農耕地土壌を対象としますと、同じ農耕地土壌でもまた別種な方向をとらなければならない。たとえば水稲の性質とあるいは畑作物の性質というものが違いますから、それに応じた、それに直結するような要素を取り上げて、それを基準にするというようなことでおのずから違ってまいります。
営農を確立するためにも施さなければならない方策は、もとより数多いのでありますが、なかんずく差当り農耕地、土壌の生産力の増強、即ち耕土の培養でございます。農林大臣のお話にもありましたように、施設の老朽化ということがありましたけれども、土地の老朽ということ、これを直すということは、生産増強の基本問題であるのでございます。
我が国の農耕地の土壌の生産力は、自然的並びに人為的諸條件によつて減耗が甚だしく、特に戰時戰後を通じ、久しきに亘つて略奪的な農業が営まれました結果、その衰退は著しいものがありまして、これをこのまま放任するにおいては、やがては荒廃を招くこととなり、我が国農業上看過することのできない重大問題であるとの見解を以て、参議院農林委員会におきましては、夙にここに関心を拂い、過ぐる昨年五月末、農耕地土壌生産力増進対策
この前の委員会で御決定を願いました農林省の林業試験場の林産研究施設拡充に関する件と、いま一つは農耕地土壌生産力増進対策に関する件。この両件をお手許へお配りいたしましたような文書にいたしまして、それぞれ関係各省或いは予算委員長等に申入れをいたしましたので、文書によつて御了承をお願いいたします。 —————————————
○委員長(羽生三七君) 最初に飯島さんから御発言になりました農耕地土壌の生産力増進対策に関する件は、前の委員会で政府に申入れしておつた結果が、只今農政局長からの御答弁になつたわけであります。これは先ほど三浦議員の御発言の林業試験場の問題と併せまして、大蔵省と折衝したらと考えております。
○飯島連次郎君 農耕地土壌生産力の増進を図ることが極めて重要な日本農業開発への要素であるということに鑑みて先般農林委員会全員一致の決議によつて政府に申入れを行いましたところ、政府ではその趣旨に全幅の賛成の意を表されて速かに適当な対策を実施したい、という旨の回答があつたのでありますが、その後の経過等をお伺いしたいと思います。
○委員長(羽生三七君) それでは引続きまして農耕地土壌生産力増進対策の件について御審議頂きます。かねて問題になつておつたことで当委員会で政府当局に申入れをいたしまして未解決になつている件でありますので、この問題を中心に御審議を願います。最初に飯島さんから御発言があります。