1948-06-26 第2回国会 衆議院 本会議 第71号
むしろ、土地の性質を改良することによりまして一労働單位当りの生産量を高める方向に農業政策の重点は置きかえられなければなりません。農業の近代化は、そこより出発するものであります。農業の生産力が停滯し、農民労働の生産性が低い段階に止まりまする限り、その生産する單位量当りの食糧の労働價値は当然高からざるを得ず、このことは、ひいては國民の生活不安へも響いてこざるを得ないのであります。
むしろ、土地の性質を改良することによりまして一労働單位当りの生産量を高める方向に農業政策の重点は置きかえられなければなりません。農業の近代化は、そこより出発するものであります。農業の生産力が停滯し、農民労働の生産性が低い段階に止まりまする限り、その生産する單位量当りの食糧の労働價値は当然高からざるを得ず、このことは、ひいては國民の生活不安へも響いてこざるを得ないのであります。
申し上げますまでもなく、今日のわが國農村は有史以來の一大変革期に際会しているわけでございまして、さきに第一回國会を通過いたしました農地改革法、農業協同組合法等一連の立法は、いずれもその法的基盤となつているのでありまするが、しからば今後におきまして農業政策の進む大きな目標をどこにおいたらよいかという点をいろいろ考えてまいりますると、当面の應急対策に次々と手を打つと同時に、何と申しましても、農業生産の基礎條件
○永井委員 食糧の問題を考えますときに、單に農作食糧ということだけでなしに、総合的な食糧を考えていかなければならないのでありますが、そういう問題はしばらくおくといたしましても、農業政策の上における食糧の増産、食糧の確保という観点から見ます場合には、單にカロリー計算からする質的な分析だけからではなしに、反收どのくらいとれるかという量的な方面——質と量とのかね合わせから見て、食糧の確保ができるかどうか、
現在農業政策は重要産業とは反対に、物價、課税政策の犠牲により圧迫せられているような現状であります。これらを裏書きするものは、全國各地にあります廃耕届、こういうものによく示されているわけであります。何十年、何百年、何千年という間耕やしてきた土地に愛着のある農民が、農耕地を放棄するということは、よくよくの原因がなくではならないものだと思うのであります。
○勝間田委員 いろいろ個々の問題についての御質問を申し上げるよりも、私は農業政策に関する基本的な問題について御質問を申し上げたいと存じますので、農林大臣より御答弁をいいだきたいと考えておる次第であります。 日本の農業というものを、どういう形で復興さしていくかということは、私は非常に関心の高い問題だと実は思うのであります。
先般G・H・Qのナチユラル・リソースの專門の人の見解として新聞にも出ておりますように、一般日本の農業政策というものが、ただ食糧々々の言つて、この狭い土地から食糧ばかりあくせくしてとつていく。こういうことでなく、もう少し日本の農業政策というものを廣く考える必要があるということを言つております。
特に農業政策の面を見ますときに、土地改良費のごとき、わずかに六千五百万円を見ておるというような、かくのごとき消極的な態度で、今後日本の復興の大きな力になる農業の復興というようなことは、私はとうていできないと思いのであります。すべての点を見ますときに、生産の面に力の入れ方が足りないという観点から、私は本予算案はまことに残念でございますけれども、返上いたしたいと思うのであります。
それで私どもも、やはりこの点に関しましては、今後わが國の農業政策という立場から、特に開拓に対しましLは十分な再檢討を加えるという必要かあろうかと存ずるのであります。
昨年における供出のあり方が、自由党の農業政策におきまして、多くの悲劇が生れたということは、隠れなき事実であります。
すなわち農地委員會に階級闘争を目途とする農業政策をもつて指導するならば、かえつて農村の民主化は妨げられるのだという一事を、本法運營者は斷じて忘れてはならないことを強力に申し上げたいのであります。
しかしてどういうものが一体そういうことに該當するかという點につきましては、これは将來の運用によりまして、そういう事件が具体的にきまつてまいると思いますが、強いて例を申しますならば、たとえば農地改革に關するいろいろな法律が、もし憲法違反なりや否というような問題で、憲法違反というようなことになつて、それが農業政策というようなものに對して重大な影響を及ぼすといつたような場合において、そういう法律に關する違憲性
どうしても進歩した農業政策をもつた民主的政權が樹立せられまして、その有力なる指導と援助とを必要とすると考えております。この力がなければ、なかなか農民の力だけでは、こうした仕事を進めていつても、十分な成果をあげることができないと思うのであります。
まあいろいろ問題はあるといたしまして、そのうち技術に關する點でございますが、今後の方向といたしましては、農業に關する技術を從來よりも一層進歩せしめ、またそれを眞に廣く農民のものとしていきたい、またこれが補助政策等を含みました農業政策を今後中心課題としてやろうと思つておるのであります。その中心的な一つの線として指導農場を考えておることも、また御指摘になりました通りであります。
また現にこれを尊重いたしまして農業政策をとつておるのでありまして、特に御指摘の米價の決定につきましても國會におきましては農民を代表せられる方々の御意見を十分に拜聽いたしまするし、また農林當局におきましても、各種團體の意見を十分に伺つて、その聲を聽きつつ價格決定をいたしたのでありまして、決して無視したり、あるいはこれを輕視したりしてはいません。
御承知のように補助金政策というのは今の財政上、またいろいろな支障上打切りになりましたので、今後農業政策といたしましては、増産對策として科学技術の振興竝びに農家末端までの普及滲透、この點に重點を置いておるのでありまして、そういう技術員等につきましても、まだ確定はしませんけれども、相當な計畫を練つておるのでありまして、それらの活動ということの重要な部面の一つがまた災害對策にある。
從つてこの法律案の目的を眞に実現するためには、政府をして次に上げます七つの農業政策を強力に実施せしめることによりまして、これを法律作文化から防禦する、こういうふうにいたしたいのでございます。 第一の点は土地改革の徹底でございます。これは説明するまでもないと思います。
すなわち、太平洋戰爭勃発以來今日にかけて、遍迫せる需給事情の要請に迫られて、農業政策の重点は、その年年の食糧をいかに確保するかという供出面にのみおかれてきたのでありまして、その間價格についても、肥料・農機具等の農業用資材及び地下たびであるとか、衣料等の農家必需品の供給についても、農家を納得せしめるに足る農業再生産の諸條件の整備に遺憾の点が多く認められましたるために、農民の農業生産に対する‥‥。
徳川三百年の封建時代の武士に代るに官僚どもにむち打たれ、酷使されつつある農奴的農業政策では、いつまで経つても反当り二石、しかも、さらにこれが減じていくのであります。眞に解放された農民の農業となれば、思わぬほどの増收が確実にできるのであります。三石、四石の生産ができ得る革新農業となるのは何でもない。しかれども萎縮した農民ではできないのであります。
若し協同組合に対する援助という意味が、協同組合の行う事業そのものということでございますれば、現在及び今後における方向といたしましては、農業政策の上に必要なる事業項目に対して必要なる國家施設をやつていくということを考えているのであります。
そこで、この際われわれとしましては、当面の問題と奬來の問題を考えまして、そうしたような根本的な点を徹底的に是正しまして、正しいところの農業政策を、具体的にしかも積極的に立てなければならないという重大な段階に、今ははいつていると思います。 農村では、特に今盛んに土地取上げの問題といつたふうなものが、まだまだあらゆる方面に起つておりまして、これが農村の働く農民の生産意欲を相当低下さしております。
そのためにどうしたならば農村の経済は立直るかという國全体の建前に立つて、農家の経済が安定する方向の農業政策を採りませんというと、この法律の精神も活きて参りません。
しかもこれは今日与えられている農業政策上の面において、私は土地改革あるいは農業協同組合、こういうような面と決して劣らざる重要性をここに認めている。そこでこの完全なる農業統計を握るには、単に從來の町村から縣廳、あるいは単なる生産者、こういう方面からの報告だけを集めたものをもつて完全なる農業統計ということができない。
と申しますのは、現在最も供出あるいは農村問題について關心をもたれておりますことは、農業政策の最も大きな基礎をなす農地面積の實態の把握が足りないことで、これがすべての論據である。