1966-04-26 第51回国会 衆議院 農林水産委員会 第31号
離農する人のためには何も考えないんだといえばそれまででありますけれども、先般の私の質問の中にもありましたように、土地を買い受けた人は、ある程度安定した農業がかりにできるとする。しかし、離農する人は、逆に労働者になったり、また高い金を借りて何かに就労しなければならぬといったような人がたくさんあるのですから、同じ農民でそういう不公平なことのないように、こういう法律というものは考えられてしかるべきだ。
離農する人のためには何も考えないんだといえばそれまででありますけれども、先般の私の質問の中にもありましたように、土地を買い受けた人は、ある程度安定した農業がかりにできるとする。しかし、離農する人は、逆に労働者になったり、また高い金を借りて何かに就労しなければならぬといったような人がたくさんあるのですから、同じ農民でそういう不公平なことのないように、こういう法律というものは考えられてしかるべきだ。
きのうも先生方の話を聞きましたが、干拓地の農業を視察されたようでございますけれども、干拓地において大型機械による農業がかりに成功するとしても、私はそれは全国には通用する可能性は少ないと思うのでございます。私の町で成功してこそ、あとは農民の意思によって全国的に普及できる可能性を考える場合に、私の町の実験農場の成功こそは、大きな意義を持つものだと期待しております。
それから、体質改善ということは、農業がかりに自由貿易に向かわせられた場合には、これは当然根本的になさなくちゃならない問題であります。 ただ、そういうことはだれでも一応はわかることだと思いますが、現在私たちが政策の面から考えました場合に、そういう当然なことが、はたして農業政策の面にはっきりした態度で打ち出されておるかどうかということに、非常に疑問を抱くのであります。
今は、いわば社会的構成という観点から、農業がかりに不利であっても金を出さなければならぬというような世相も相当にあるようであります。私をして言わせるならば、むしろ農業資源がそのように低所得という形において農村で滞留しておるという事態は、国民経済的に非常に不利だと思うのであります。それを生産的な面に持っていくということに、国家としてなすべき政策の課題があるのではないか。