1972-05-09 第68回国会 衆議院 農林水産委員会 第15号
〔委員長退席、三ツ林委員長代理着席〕 農林業そのものの特殊性から、内容的に幾つかの改善がなされ、本委員会においても附帯決議等で問題の整理がなされてきたわけであります。
〔委員長退席、三ツ林委員長代理着席〕 農林業そのものの特殊性から、内容的に幾つかの改善がなされ、本委員会においても附帯決議等で問題の整理がなされてきたわけであります。
そうしますと、農林業そのものも企業的な経営というものが出てきて、雇用労働というものが相当出てくる、こういうふうに思われます。したがって、そういうことで、そういう方向に今後なっていくのに対して、御存じのように、今農山村の若い労働力というのはどんどん都会へ移動しておりまして、非常に労働力を確保することが困難になってきている。
従って、そういう理屈だけでは、私はやはり農林業そのものが非常に収益性が低いし、生産も長期にわたる、経営が零細である、こういうような点からいって、資本効率が悪いのですから、そういう経済性の低い農家経営というものと、大企業集中ということからいきますというと、現在すでに問題にされている農家の所得と、それから他産業との所得の開き、こういうものをより拡大していく結果になって、決していい結果にこないのじゃないか
そういう経済指数の分析の中から、私はやはり農林業そのものは、まだまだ産業としての体裁をなしていない面が非常にたくさんある。そういうふうな点からいって、もっとやはり政府は思い切ったあたたかい低利資金というものが農林に回さるべきである、こういうふうに思うのだが、もとの産業投資特別会計の資金が百億程度ふえておるにかかわらず農林関係は逆に減っておる。これはやはりちょっと説明されても、私ども納得がいかない。