1989-11-14 第116回国会 衆議院 農林水産委員会 第1号
私は昨日は遅くまで大阪におりましたが、一昨日は自分の地元で、私と五十年来一緒に農村運動をやってきた、しかもその地域の実質的なリーダーでありますが、そこの家で二、三人と懇談いたしました。彼ももうやめると言うのですね。息子にやれと言えない。借金が少しある、これは生活はどうにかやってきたが教育につぎ込んだ金だ、もうどうしてもやれぬのでやめるという話で、隣におったのも、二、三人、皆そうでしたね。
私は昨日は遅くまで大阪におりましたが、一昨日は自分の地元で、私と五十年来一緒に農村運動をやってきた、しかもその地域の実質的なリーダーでありますが、そこの家で二、三人と懇談いたしました。彼ももうやめると言うのですね。息子にやれと言えない。借金が少しある、これは生活はどうにかやってきたが教育につぎ込んだ金だ、もうどうしてもやれぬのでやめるという話で、隣におったのも、二、三人、皆そうでしたね。
私も長い間農村運動に携わった者でありますが、今日の農業、農村、農民というものは本当にこれ大変な状態になっておる、こういうように思います。大臣は、立場は違いますが、農村を知る数少ない政治家の一人だと思いますし、特に農民の今日の心を御承知のはずだと私は思うわけであります。
また、現在非常に輸入がふえているのではないかという問題と、長期的に韓国がたとえば新しい農村運動と言われておりますセマウル運動等の目玉と申しますか、主要な主力業種として取り上げているのではないかということになると、産地の将来まことに暗いというような、長期的な意味での不安感というものが産地にあることも承知しております。
その次は新農村運動、いわゆるセマウル運動についてでありますけれども、今度開かれていたならば、日韓閣僚会議で当然議題になっていたという話であります。これもいろいろ調べてみますと、まさに阿部委員が言われるように全く計画というものがずさんというか、あいまいというか、まさにつかみ金だといわれるのは私はこういうところにあるのじゃないかと思うのであります。
まず第一番目の浦項につきましては、昨年の閣僚会議の経過からして第二期工事、拡張工事の要求が出てくるのではなかろうか、これは私ども推測ができますし、またセマウル、いわゆる新しい農村運動のための若干のプロジェクトにつきましても要請が出てくるかもしれない。
さらに昭和の中ごろにおいては標準農村運動を展開した。最近は新農村運動が行なわれ、農業基本法ができてからは構造改善運動を展開した。極端に言って私は農業基本法は日本農業の方向を示したということで、構想の問題である。これには当然計画法がなくちゃならぬ。一つの方向を示された農業基本法に対して、できれば農業基本法ができた当時に基本構想の農基法に対して計画法が当然対象にならなければならなかった。
ところが、それがただ単に新農村運動とか構造改善運動とかいうことでいけるかというと、いけない時代がまいりました。それは大きく経済の、何と申しますか、このごろのことばで公開経済といいますか、世界経済の中に日本の経済が溶け込んでいくようになった。
そうしてその金で、あるいは土地を買ったり、あるいは農業の機械化というようなことに、地方農村で農村運動の推進者となっているというふうに聞いております。
それからお見受けするところによりますと、有線放送というような、きわめて高度の文化的な施設が盛んに取り上げられて、新農村運動は有線放送なりという言葉さえ今日行われております。
特に今日の窮乏せる農村の事情を考えますときには、農村の経済の安定、特に国際的に農業事情等を勘案いたしますれば、すみやかにわが国の農村に対して強力なる裏づけをして参ることが必要であるという意味に立って、今日新農村運動を展開して参りたいと考えておるのでございます。
でございますから、これを必ずきれいに片づけて、そうして新しい新農村運動を取り入れて、一切その方向に行くのだ、たとえば協同組合にしてもやるのだというようなことのできるはずはないのでございます。
次に、新農村運動について少しくお答えを申し上げたいと思います。これにつきまして、だんだん御意見がございまして、さも、この新農村運動の裏にいろいろなことを包蔵して、これを企画いたしておるやにお話しでございましたが、私は、農村の青年に対して、お互いにもう少し真剣に臨みたいと思うのであります。(拍手)私は、そういう意図を持ってこの運動を起そうとは断じて考えておりません。現在の農村はこのままでよろしいか。
農民と政府との間に摩擦が起きてみたり、あるいは供出が圓滑にいかなかつたりしたところの過去の例、特に去年の例がありましたので、今年あえて政府の収穫の豫想の發表を求めるというのは、そういう去年の例を再び履んで、今年になつてから昭和二十二年度の供出米にあつて去年のようなことを繰返すことがあつてはならないので、お伺いいたしたのでございまして、それらの點につていも十分に御考慮の上で、せつかく新しいところの農村運動