1960-02-17 第34回国会 衆議院 農林水産委員会 第3号
政府の方で今一生懸命やっております所得倍増計画、それも、倍増すること自体、私はそう困難なくいけると思うのでございますが、その間において非常に問題になりますのは、いわゆる較差の問題がいかに調整されるかということであり、かつ、その間におきましても最も困難にして重大な問題は農工較差の問題である、こういうふうに考えております。
政府の方で今一生懸命やっております所得倍増計画、それも、倍増すること自体、私はそう困難なくいけると思うのでございますが、その間において非常に問題になりますのは、いわゆる較差の問題がいかに調整されるかということであり、かつ、その間におきましても最も困難にして重大な問題は農工較差の問題である、こういうふうに考えております。
しかもこの較差は、階層較差という単純なものではなく、農工較差、地域較差、企業較差と言われる形で、わが国産業構造、国民生活上の重大な欠陥となって現れております。三十四年度の厚生白書によれば、要生活援護者のほか、生田保護の適用こそ受けないが、そのすれすれの線にある低所得者層が百六十九万世帯という多きに上っている事実を指摘しておりますが、実際にはその似は一千万人くらいと想像されます。