2001-02-27 第151回国会 衆議院 環境委員会 第3号
もちろん、人里に非常になれ親しんで生息する鳥ですから、地域社会、私たちの暮らしている農山村社会、この辺がまさにトキにとっても生存していく、生息していく環境でもあるわけですね。
もちろん、人里に非常になれ親しんで生息する鳥ですから、地域社会、私たちの暮らしている農山村社会、この辺がまさにトキにとっても生存していく、生息していく環境でもあるわけですね。
○菅野委員 基本的には、自給率を高めるという視点はそのとおりだと思うのですが、これから申し上げますけれども、地域農山村社会というのはなりわいとして成り立っていかない現状が存在するということなんですね。そして、大臣のそういう決意はわかりますけれども、なりわいとしてどのように地域社会にこの第一次産業等を定着させていくか、このことが今問われている課題ではないかというふうに思っています。
これをやっていく人が、今日の農山村社会を見たときに、どれだけ確保されていくのだろうか。山で稼いでいる、働いている人たちは、ほぼ六十歳代、七十歳代の人ですよ。そして、民有林も国有林も荒れている実態を若い担い手をつくりながら管理していかない限り、多様な機能の持続的発展は図られていかないというところにあるのではないでしょうか。このことを強く訴えておきたいと思うのです。
そして、こういうことをぴしっとしていかなければ、地域の農山村社会というのは守られていかないのだといったのが先ほどの議論ですから、そういう意味では、通常国会に向けて森林・林業の基本法が今議論されていると思うのですけれども、農業基本法は一つの方向性が出ましたが、森林・林業基本法の方向性と今検討している課題と、それから今後に向けたものを提示していただきたいというふうに思います。