1973-06-21 第71回国会 参議院 農林水産委員会 第15号
その報告を受けて検討いたし、今回の所要の改正をお願いするということになったのでございまして、簡単に申し上げますならば、農政審議会におきましては、農政推進上大きな課題の一つとなっている大規模経営や協業を集団的生産組織の育成について系統金融はいかに対応するか、また、系統金融の基本的性格にも関係するが、農外要因の拡大とそれに伴う資金の増大にいかに対応するか等の御指摘を取り上げてまいったのであります。
その報告を受けて検討いたし、今回の所要の改正をお願いするということになったのでございまして、簡単に申し上げますならば、農政審議会におきましては、農政推進上大きな課題の一つとなっている大規模経営や協業を集団的生産組織の育成について系統金融はいかに対応するか、また、系統金融の基本的性格にも関係するが、農外要因の拡大とそれに伴う資金の増大にいかに対応するか等の御指摘を取り上げてまいったのであります。
それじゃ麦をつくれということを申しましても、たとえば昭和二十年代、終戦直後の食糧危機から朝鮮戦争にかけての時代に、農林省は何回か食糧増産運動をやったわけでございますけれども、あの時代にはやはり行政が音頭をとって増産しようということをやれば、農民もついてきたということであったわけでございますが、最近の、このように農外要因が強い時代におきましては、ただ単に増産運動をやってみても、物的増産はできないということはもうはっきりしてるわけでございます
それから第二の問題は、最近の日本経済のいろんな動向によりまして、農業を取り巻く問題として、農外要因の拡大という問題があるわけでございます。端的には、市街化がどんどん進むことによりまして、農家が土地を放していく、その結果、その土地代金が農協に集まってくる。
それから、先ほどからもいろいろお話が出ておりますけれども、やはり現在の日本の国民経済の展開の中で農外要因が非常にふえていくというのは、これはもう避けられない現実でございます。そういった農業要因の拡大とそれに伴う資金の増大というものと、一方、組合の立場というものを考えながら、系統金融がどういうふうに対応していくかというのが、次の問題でございます。
次に、系統金融の基本的性格にも関係いたしますが、農外要因の拡大とそれに伴う資金の増大にどう対処していくか、いわゆる環境整備であるとか地域の要望にどう対応するか、それから一般経済の変化に伴い、きびしく要請されている系統金融の経営体制の合理化の問題、できるだけコストを低める、合併などを促進するというような問題がこの事項に入っておると思うのでございますが、こういうような諸点が審議会の答申に指摘されておるところだ
二番目には、農外要因が最近ふえて、特に農協の貯金等を見ても六割が土地売り代金であるとか兼業収入であるとかいうことで、本来の農業所得を原資とする貯金が半分以下に下がってしまっておる、こういう農外要因の拡大に対してどう対応するか。三番目には、さっきも申し上げましたけれども、一般経済界の変化に伴って当然系統金融の経営体制というものを見直さなければいけない。それに対してどういうふうにこたえていくか。