1949-05-18 第5回国会 参議院 内閣委員会 第14号
何故かと言えば、一朝間違つた場合に取返しのつかないことになるのでありますから、必ず轉轍手が行うのでありまするが、このような発條ポイントを増設して轉轍手を少くさせよう。それから踏切道の整理、これは今でもなかなか踏切事故というものは絶えません。それにも拘わらず踏切を整理して行こう、こういうようなことを考えているのであります。
何故かと言えば、一朝間違つた場合に取返しのつかないことになるのでありますから、必ず轉轍手が行うのでありまするが、このような発條ポイントを増設して轉轍手を少くさせよう。それから踏切道の整理、これは今でもなかなか踏切事故というものは絶えません。それにも拘わらず踏切を整理して行こう、こういうようなことを考えているのであります。
その後昭和六、七年、非常に不景気になつて來たときに、運轉取扱心得、運轉規程を大いに改正をいたしまして、轉轍手の数を減らし、それまでの規則は、幹線区間に行き違いのときに両方の轉轍機に轉轍手が付いていなければならんというのを、付いてなくても轉轍機は反位にしておいてもよろしいというようなことの規定を直したり、或いは又車掌、駅の関係の人も、信号を扱う人も、いろいろ規定を、信号規定かなんかを直して、人を減らすようなことで
鉄道從業員のあるいは轉轍手とか、そういうような方面では幾分仕事は忙しくなつたでしようけれども、しからざる方面では決してそうではないのであります。かような観点から考えて、私どもは今日の從業員の勤務ぶりというものを見ますときに、私どもがかつて鉄道で苦労したときから見ますと雲泥の差である。殊にそのころは前の欧洲戰爭に日本が勝つた時代であり、物資は十分である。少々贅沢を言つても日本が立ち行けた時代である。
從つて連結手、或いは轉轍手というような構内作業要員を確保するためには、給與の面において他の職種とは違つた思い切つた措置を講じなければ到底人員の確保は不可能だということを言つておりました。又或る從事員の話によると、當局はいつも人員の配置については配置轉換をやるのだと言つておるけれども、現在の食糧とか交通或いは住宅というようなことから言うと殆んど不可能だ。
現に非常に業務量の高い線區地域におきまして轉轍手、連結手、或いは保線、運轉方面のいわゆる特殊勞務職、技術勞務職等に對しては、なかなか行き手がないが、騨の方或いは管理部等においては相當の過員を藏しておる。
例えば運轉關係における庫内手、機關助手、見習、線路關係において線路工手、電力關係において電力工手、通信工手、又驛關係において轉轍手、連結手その他各種の技術職、重勞務職につきましては炭水手、清掃手といろいろ種類がございますが、それらの現在非常に缺員を生じており、又採用に非常に困難を極めておるというものにつきましては、採用の途を塞いだわけでは毛頭ございません。