1984-08-02 第101回国会 参議院 運輸委員会 第16号
そういったことから申し上げたわけでございますけれども、さてこういうふうなことに法改正が今予定をされているわけでございますけれども、先ほどから申し上げましたように、輸送行政事務というものが、いわゆる自治体との連携あるいは地域の意向の反映の仕組みを欠くことになるのではなかろうかというおそれが一面あるわけでございますが、その点についての御所見を伺っておきたいと思います。
そういったことから申し上げたわけでございますけれども、さてこういうふうなことに法改正が今予定をされているわけでございますけれども、先ほどから申し上げましたように、輸送行政事務というものが、いわゆる自治体との連携あるいは地域の意向の反映の仕組みを欠くことになるのではなかろうかというおそれが一面あるわけでございますが、その点についての御所見を伺っておきたいと思います。
過去、こういう地方事務官に対する問題につきまして、五十二年の十二月二十三日の閣議決定、この中にも「地方事務官制度」として「道路運送車両による輸送行政事務の一部については、都道府県知事に委任するものとし、その内容は、関係省庁間において別途協議の上定める。」と、こういうふうに五十二年の閣議でも、答申を受けて決定をしているという事実があるわけですね。
これは「運輸省の陸運関係の地方事務官制度の廃止に伴う輸送行政事務の再配分に関する要望」ということで、全国知事会でも、全国的レベルの実施が必要な事務はこれは当然国が行うべきである、ただしかし、地域住民に密接な関係のある事務、例えば同一県内のバス路線の新設とか変更とか、あるいはタクシー、ハイヤー事業等に関して同一都道府県内で行うものについては、その認可を含めた権限というものを地方に移譲してもいいんじゃないか
さらに付言して申し上げますと、こういった輸送行政事務というものを国で処理することの意味合いというのは、例えば、先ほど来申しました車検登録事務といったような保安行政との一体性を確保し得るゆえんでありますし、また将来さらに進展の度を強めると考えられます自動車の広域的な活動への対応という意味からも意味のあることでございます。
あるいは輸送行政事務について申し上げますと、私どもとしては、先ほどの繰り返してはございますけれども、地域的な実態を把握し、地域社会のニーズにこたえて輸送行政の円滑な運営を図るということが基本的に重大なことは認識いたしておりますけれども、さらにそういった地域性を踏まえた上で、その上でもっと必要なことがある、それは運輸交通行政の中における総合性なり広域性なりの観点を今後輸送行政の中に強く反映させていくことではないかと
なお、他の輸送行政事務に関連しましての地方事務官のあり方について、現在いろいろと検討されているところでありますが、運輸省といたしましては、行政効率あるいは自動車の広域的活動への対応あるいは総合交通政策の観点から、他の交通機関との調整あるいはまた保安行政の一体性等等を考えまして、運輸事務官とすることが必要であるということを考えております。
これによりますと、陸運関係の地方事務官二千九百四十三人のうち約九割については解決されるわけでございまして、残される輸送行政事務の取り扱いにつきましては、本年六月までを目途として結論を得るように関係省庁間と検討しているところでございます。
運輸省関係で残余の輸送行政事務についての取り扱いをどうするか、それから厚生省、労働省関係の地方事務官をどうするかという問題につきましては、関係各省でいろいろ協議をしておりますが、何分三十年来いろいろ問題がございましたことでございますので、なかなか現在調整がつかない、こういう状況でございます。
○政府委員(辻敬一君) 厚生、労働の地方事務官制度の解決、あるいはまた運輸省の残りました輸送行政事務に従事しております地方事務官の問題の解決というのは、率直に申しまして大変困難な課題であるわけでございます。何度も申し上げるようでございますが、三十年来努力はいたしましたけれども結論が出ていない問題でございますので、非常にむずかしいとは考えております。
そのうちただいま御指摘ございましたように、車検、登録の事務を国の事務にするということにつきましては、おおむね関係省庁間で調整がついているわけでございますが、輸送行政事務、つまり許認可事務をどのように国と地方の間で配分するかにつきましては、いろいろな御議論、御意見がございまして、まだ政府部内でも最終的な調整に達していない段階でございます。
「道路運送車両による輸送行政事務の一部については、都道府県知事に委任するものとし、その内容は、関係省庁間において別途協議の上定める。」というふうに、いろいろな項目が載っているわけでございますけれども、これを進めるとすれば、当然この道路運送車両法を改正しなければならぬし、そのほかにもいろいろ問題があると私は思うのです。
そういうふうなことで、実は輸送行政事務も非常にふえてまいっておりますので、これにつきましてはそのしわ寄せがどこに来るかと申しますと、許可なりあるいは認可なりに非常な日数かかかって、そうして国民の非難を受けておったわけでございます。